お産をラクにする、妊娠中のエクササイズ①
2016年12月3日
妊娠中の皆さま、運動はしていますか? お腹が重くなり、身体を動かすことを億劫に感じている人も多いのではないでしょうか。
私は産婦人科でマタニティヨガのレッスンをすることもありますが、ほとんどの妊婦さんが運動をしていません。お腹の子が心配という人もいれば、身体が重くて動きたくないという人もいます。仕事がある人やすでにお子さんがいる人は、時間がないのかもしれません。運動ができる場所も少ないですね。
でも、妊娠中に適度な運動することで、お産がぐんとラクになります。また、どうしても普段と比べて活動量が少なくなりますから、運動することは体重コントロールのためにも必要です。また、運動することで気持ちも少しラクになります。
私も現在妊娠中ですが、毎日のエクササイズは欠かしません。
今回は、忙しい人や近くに運動できる場所がない人も、自宅でできる簡単なエクササイズをご紹介します。
妊娠中の体調は人それぞれです。安定期に入って、必ず医師の許可を得てから始めてください。
・骨盤底筋群を鍛えるエクササイズ
骨盤底筋群を鍛えて、自分でコントロールできるようになっていると、出産のときに産道を開きやすくなります。また、産後はホルモンの関係で骨盤が緩みやすく、尿漏れをしてしまったり内臓が下がってきてしまったりするのですが、妊娠中に骨盤底筋群を鍛えておくことで、これを防ぐことができます。
①膝を曲げて、仰向けに寝る
②骨盤を後傾させながらお尻→背中の順にゆっくり上げる
③骨盤を真っ直ぐにしながら、お尻を元に戻す
ポイント:お尻を上げるときに、肛門と尿道、膣が締まっていることを意識する
・呼吸を整えるエクササイズ
妊娠中は子宮に押されて横隔膜が圧迫されるため、呼吸が浅くなりがちです。肋骨を動かすと、呼吸がしやすくなります。
①あぐらの姿勢で骨盤を立て、腕を上げる
②上げた腕を横にする。目線も上にして、15秒ほど静止
③元に戻す
ポイント:左右交互に5回ずつ行う
上げているほうの肋骨が開いていることを意識する
☆井出 由起