スポーツ、勉強ができる子に共通する、親子の習慣
2016年11月24日
スポーツができる子、勉強ができる子に共通していることは何かわかりますか?
人の話を聞けることです。
スポーツができない子は、コーチが説明している最中から自分で試そうと動き出します。それは悪いことではないのですが、重要なポイントを聞きそびれてしまいます。
勉強も同じです。先生が話していることを聞かずに、他のこと(手遊びや他の子にちょっかいを出すなど)をして、大事なポイントを聞きそびれてしまいます。
そのポイントを聞いているかどうかで、成長の度合いが大きく異なるのです。
聞いたことをきちんとインプットするためには、まずは余計なことは考えないことです。周りの景色が目に入るとつい余計なことを考えてしまいますから、相手の目を見て話を聞くことです。目を見るのは少し恥ずかしいので、顔全体を見てもよいですね。
どうしたら、話している人の目を見て聞ける子どもになるか。日ごろからに、子どもが話しているときに、親が子どもの目を見て聞くようにすることです。そして、自分が話しているときに、子どもが自分のことを見ていなかったら注意することです。
とはいえ、忙しいときにはつい、家事をしながら、仕事をしながら、顔を見ずに返事をしてしまうこともあるでしょう。私自身、いつもできているとはいえません。でも、できるだけ一度手を止めて、目を見て話を聞いてあげてください。どうしても手を離せないときには、少し待ってほしいことを伝えましょう。そして、その約束はきちんと守りましょう。家族のなかで、目を見て話を聞く習慣ができれば、学校や習い事でもきちんと話を聞ける子になるはずです。
家の中と外では、子どもの態度も違います。スクールでは話をしっかり聞ける子でも、「家では話を聞いていない」という子もたくさんいます。でも、これは当たり前のことです。大人だって、家の中と外で同じではありませんよね。人と関わるなかで、子どもはTPOを学んでいるのです。今でいう“空気が読める”ということです。
昔は、空き地などで地域のコミュニティがつくられ、様々な年齢の子が交わるなかで自然と上下関係ができていきました。上下関係のなかでは、年下の子は年上の子の話を聞くようになります。言葉がわからないときはなんとなく真似をします。最近では、学校でも縦割り学級などが始まっていますが、自然とコミュニティができることは珍しくなっています。ですから、多学年が一緒にいる習い事などで、そのような環境をつくることがよいでしょう。年上が年下に教えるということを繰り返すなかで、子どもたちはTPOを学び、人の話を聞けるようになります。
聞く力を身に付けることは、スポーツや勉強のためになるだけでなく、人間関係をプラスに構築することにもつながります。なぜなら、多くの人は話をすることのほうが好きだからです。聞き上手な人の周りには、多くの人が集まります。
スポーツができて、勉強ができて、友だちに囲まれている子。そんな子に育ったら嬉しいですよね。まずはパパ、ママがお子さんの顔を見て、話をしっかり聞いてみることから始めてみませんか。
☆高島 友幸