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アスリートを育てた母 vol.2 池江璃花子選手(競泳) 「自立した子に育つ、幼少期のしつけ」


世界で活躍するアスリートは、競技パフォーマンスはもちろん、精神力にも優れています。そんな彼・彼女らの母親は、どのように子育てしてきたのでしょうか。
第2回目は、競泳の選手として7種目でリオデジャネイロオリンピックに出場、いくつもの日本新記録を樹立している池江璃花子さんのお母さま、池江美由紀さんにお話をうかがいました。

(この記事は公開日時: 2016年12月27日 に公開されましたが、一部編集して再公開しております)

―池江璃花子選手は、どんなお子さんでしたか?

小学校に入る前まで、手のかかる子でした。璃花子の姉と兄は、親の言うことを聞くおとなしい子だったのですが、璃花子は自分のしたいことがはっきりしていました。

スイミングを始めたのは、3歳のころです。姉と兄が先に始めていたので、自然な流れでした。

スイミングのほかは、0歳から幼児教室に、小学校からは習字に通っていました。私も子どものころスイミングの選手コースにいたのですが、練習がきつくて3年ほどでやめてしまいました。それであまりよい印象がなかったので、娘にはスイミングではなくバレエを習わせたいと思っていたのです。でも、璃花子の姉がバレエはあまり向いていなかったようで、スイミングを習わせることにしました。

璃花子は私と違って、きつい練習にも耐えられるぐらいスイミングが好きなんだと思います。

―オリンピックを目指すようになったのは、いつごろからですか? また、お母さまもオリンピック選手になってほしいと思っていましたか?

去年(2015年)からです。中学2年生ごろから結果が出始めていましたが、オリンピックに行けるとは思っていませんでした。

去年の世界水泳でも、リレーで出るのがやっとでした。オリンピックに個人で出場できるとは、決まるまで思っていませんでした。

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(写真提供:七田チャイルドアカデミー)

―璃花子さんの健康や競技パフォーマンス向上のために、お母さまがしてきたことはありますか。

幼児教育を仕事にしているため、子どもたちが幼いころから食事には気をつけていました。有機栽培の野菜、玄米、魚を中心に食事をつくり、肉や卵は食べさせず、牛乳は飲ませませんでした。保育園では牛乳も飲ませないようにお願いしていました。

それ以降はすべて母親がコントロールすることは難しいですが、小学校に入る前に気をつけていれば、解毒作用が働くと思います。

身体づくりに関しては、歩けるようになってからは、抱っこしたりベビーカーに乗せたりせず、自分で歩かせるようにしていました。

幼児教育の教室に鉄棒やうんていがあり、そこで握る力をつけることが運動神経の発達につながったのだと思っています。璃花子が5年生のころには自宅にもうんていを取り付けました。

私も子どものころから、思い通りに身体を動かことができたのですが、璃花子ももともと身体能力が高いようです。

今できることは健康管理しかないので、睡眠と食事をサポートしています。

自宅にいるときには23時ごろには寝るように、22時にはスマートフォンをリビングに置いておくことにしています。

食事については、バランスよくつくるようにしています。少食、偏食なのですが、夕食で残したものは翌朝食べさせることにしています。まだ、身体のために考食べなくてはいけないと考えられるほど、精神的に成長できていないようです。

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(写真提供:七田チャイルドアカデミー)

―水中出産をされたそうですが、それもお子さまのためですか。

今の病院での出産は、医療の側面があるように感じています。

出産を病院に管理されることで、赤ちゃんにも大きなストレスがかかってしまいます。産まされるのではなく、母親と子どもの力で産みたかったのです。

どうするのが子どもにとって一番よいのか調べ、兄と姉は自宅から2時間以上かかる助産院で水中出産しました。

璃花子は3回目でしたので、自宅のお風呂で出産しました。母親がお腹の中の子どもに声をかけていれば、きちんと予定しているタイミングで産まれてきてくれるのだと思います。

妊娠してから授乳を終えるまで、食生活にも気を付けていました。

母親が出産に対する意識を高めていくことが、大事だと思います。

―子育てをするうえで、気をつけてきたことはありますか?

自分で考えて、選択できる、自立した人に育てたいと思っています。そのために、幼いころからよいことと悪いことをしっかり教えていました。厳しかったと思います。

イヤイヤ期のころに「ダメなものはダメ」としっかり教えていたので、ぐずったり甘えたりすることはありませんでした。

しつけをするなかで「まぁいいか」と許してしまうことは、親が面倒だからだと思います。子どもが笑っているほうが親はラクですから。でも、それでは将来子どもが困ってしまいます。一度約束したことは、親も守るのです。ぶれてはいけません。それを続けていれば、子どもは学んでいきます。

例えば、買い物に行く前に「今日は余分なものは買わない」と約束します。そうしたら、子どもがお菓子を欲しがっても絶対に買いません。

幼いころは、いうことを聞かないこともありました。そのようなときは、車の中など邪魔にならないところで泣かせておきました。そして次からは連れて行きません。そうすると、そのようなことはなくなります。

論理的な選択肢を与えるのです。

約束をしても親がそれを守らないと、子どもは自分が主導権をとれると思うようになり、いうことを聞かなくなります。親が主導権をもつことが大事です。

―今、子育てをしているママたちへ、メッセージをいただけますか。

多くの母親が、子どもが失敗する姿を見たくなくて、先回りして、失敗を防いだり、苦労しないように助けたりしていると思います。

でも、子どもは悩んだり、迷ったりして成長していくので、どんどん経験させてあげることが大事だと思います。そして、それを見守ってあげることが大切です。

初めてのことに挑戦すると、失敗することもありますし、不安になったり、悔しい思いをしたりすることもあるでしょう。でもそれが自立につながるのではないでしょうか。

そのような機会をたくさん与えてあげることが、親の役目なのではないかと思います。

お話を聞いた方

池江美由紀さん

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池江璃花子さん

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2000年東京都生まれ。3歳10ヶ月から水泳を始める。2015年世界水泳選手権出場。2016年リオデジャネイロオリンピックで7種目に出場。自由形50m、100m、バラフライ50m、100mなどで日本記録を保持。スポーツクラブ&スパ ルネサンス亀戸所属。



☆LIVE編集部

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