仕事に意義を見つける
2018年2月14日
皆さまこんにちは。
どのような冬を過ごしていますでしょうか?
私は、マサチューセッツ州の西のバークシャーと呼ばれる山深い地域で、深々と雪が降る中で年末年始を過ごし、仕事に戻りました。バークシャーは、アメリカに来た当時から縁があって、大好きな場所です。
今回は、アメリカ東部に大寒波が訪れていて、連日日中でもマイナス15度を超える寒さの中、家にこもって、家族団欒の元、本や論文の執筆をしていました。
仕事といえば、親友が言った、忘れられない言葉があります。「その仕事が自分のエネルギーを奪っているなら、仕事を見直すべきとき。その仕事が自分にエネルギーをくれるのなら、自分にとって天職」というメッセージです。
皆さま仕事はどうでしょうか?
会社の仕事、家事、子育て、副業、など、仕事と言ってもいろいろなものがあると思います。
働くことと健康の関係は、いろいろな研究が行われています。
仕事において、どういう状況がストレスが湧くのでしょうか?
ストレスが増し、仕事の生産性が落ちるのは、自分のやっていることに意義を見出せないときだといわれています(「命の格差は止められるか」イチローカワチ 小学館)。
ストレスが増す仕事環境というと、単調な作業などが最もストレスが溜まってしまいそうなイメージですが、実は、作業の単純さなどが問題ではないようです。
意味のないことをやっていると自分自身が思うことほど、人間として働くうえで、辛いことはないのかもしれません。
日本で、新幹線のお掃除チームが、清掃員たちにそこで働くことに誇りを感じさせるような職場をつくり上げ、素晴らしいチームワークで車内を短時間でピカピカにしている会社があります。
ハーバードビジネススクールの教授も視察に来たくらい、この会社の職場づくりが海外でも話題になりました。
自分の仕事に「意義」と「誇り」を見出させた素晴らしい例だと思います。
もし、皆さまがストレスを感じる仕事を抱えているとしたら、本当にその仕事が世の中に全く意味のないことなのか、今一度立ち返ってみるとよいでしょう。
どこかで誰かの何かを支えていることが少しでも見えたら、気持ちが変わるかもしれません。
また、チームをまとめていたりする立場の人や、家事をこなしてくれている伴侶や家族に対しては、その仕事がいかに意味があるかを伝えるのも、彼らが仕事に意味を見出しやすくなるでしょう。
一人ひとりが、気持ちよく仕事ができる社会になるとよいなあと思っています。
☆林 英恵