「決断力」と身体
2018年2月19日
あなたは、レストランに行ったとき、オーダーをすぐに決められますか?
この場合、自分でしっかり決めたいけれど一緒にいる人を待たせてはいけない、と思って自分の好きなものを結果的にオーダーできない人もいます。本当にこの1食に闘魂注入していて、決められない人もいます。
一方で、決められない人にイライラしている人もいます。
たかが、1食の食事でもこのようになるのですから、人生の大事な決断というのはどのようにしたらいいのか迷う方も多いことでしょう。
私が大切な決断の相談に来た方に多くするアドバイスは、“まずは、身体の調子を整えましょう”ということです。
適格なアドバイスをもらいたいのに、身体は関係ないでしょう…と思っている方も多いのかもしれません。
適格な意志判断に必要な感情を形成するには、情報入力装置である身体をまず整えるのです。
どこかに痛みがある場合には、まずは痛みをとること、空腹ならまずはしっかりご飯を食べること…しかし、悩みがあって決断を急いでいる人の多くは、身体の調子がよくないことが多いのです。
人は悩みがあっても、お腹が痛くてトイレに行きたければ一瞬その悩みは忘れて、トイレを探すことが最優先になるはずです。
人間の脳は、ホメオスタシス(人間が生きる機能)を最優先するようにできています。
それを無視して、自分の思考だけに追い詰められているとすれば、正しい決断などできないでしょう。
普段怒らないような人が、疾病や痛みで怒りっぽくなることもあります。
仕方がないことですが「身体と心のバランスがいつもと違う」ことを認識できれば解決策も見当たります。
身体の調子が上がれば、すぐに解決されない問題でも、不要なトラブルを避けられる場合も多いのです。
私がカウンセリングだけでなく、身体のアドバイスをしている理由もここにあります。
身体の機能なくして、メンタルの強化など厳しいと考えています。
大きな決断や、困難な目標をクリアするときには、身体が大事なのです。
情報収集力もそれを仕分けする作業も、脳(身体)が行い、コントロールしているのです。
子どもも同じです。
集中力がないなとか、イライラしているなとか、一見精神的な原因があるようなことでも、それだけではないということもあります。
精神的なケアの他に栄養が足りない、何か疾病を抱えている、どこかに痛みがある、など身体の調子を観てあげるようにしましょう。
焦る必要はありません。
1つ1つ問題を解決していくことが大切で、焦って問題を解決したり、決断したりすることの方が時間がかかってしまうことも多いかもしれません。
まずは、しっかり食べて、しっかり睡眠をとってから、勇気ある決断をしていきましょう。
☆土屋 未来