「抜く時間」をつくって、心も身体も元気なパパになろう
2016年11月26日
皆さん、はじめまして。 有限会社Wellness Sportsの齊藤と申します。
1990年代半ばよりパーソナルトレーナーとして活動しはじめ、現在3人の娘の父親です。
これから「パパの健康」と「高齢者の健康」についてお話をさせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いいたします。
初回である今回は、パパの健康についてお話をしていきたいと思います。
昔から、「父親は一家の大黒柱」といわれます。
これは、会社ではある程度責任ある仕事を任され、休みの日は子どもたちと遊んだり、奥さんの買い物に付き合ったり…と、いろいろなことに関わって動いていくからではないでしょうか。
結果、なかなか「自分に時間をかける」ことができず、自分の健康は後回しになってしまい、気づいたときにはお腹まわりにお肉がついてしまったり(いわゆるメタボの状態)、健康診断で数値が高いといわれたり、腰痛や肩こりになってしまったりということになりがちです。
この「自分に時間をかけることができない」ことがきっかけとなって、心と身体の両方に影響が出てきます。
心にゆとりがもてなくなる⇒自分のために費やす時間が少なくなる⇒身体に無頓着になる⇒ちょっとした身体の異変に気付きにくくなる⇒体調が悪くなる…という悪循環に陥るのです。
また、怒りやすくなったり、浮き沈みが激しくなったりと、メンタルも不安定な状態になりやすくなってしまいます。
このようにならないためには、1日の中で自分と向きあう時間、自分だけに費やす時間を必ず確保することが必要です。
忙しいパパが多いでしょうから、30分、1時間という長い時間ではなく、5分、10分という短い時間でもよいのです。この短い時間の中で、ちょっとストレッチをしてみたり、おしゃべりしたり、音楽を聴いたり、ペットと触れ合ったりと、自分が好きなこと、やりやすいことをする「自分だけの時間」をつくってみてください。
私の場合は、駅のベンチに座ったときに呼吸を意識する、電車待ちで立っているときに腕をブラブラ振る、カフェに行ったときにぼーっとするなどでしょうか。
時間に余裕があるときは、映画を見たり、ドライブしたりするのもよいですね。私は自転車をゆっくり気の向くままに漕いだり、リビングでゴロゴロしたり、うたた寝したり、窓からのんびりと外を眺めたりもします。
こういった時間を、私は「抜く時間」「頭を外す時間」と呼んでいますが、これがすごく自分の心の健康を保つことに役立っています。
パパは、いつもかっこよくて、頑張り屋さんで、一生懸命でなくてはならないと思ってしまいがちです。でも、パパも1人の人間です。どこかで「抜く時間」をつくっていいんです。その、「抜く時間」が、それ以外の時間をよりかっこよくしてくれるのかもしれません。
次回は、「抜く時間」の具体例についてお話しさせていただきます。
☆齊藤 邦秀