子どもたちの心と身体が危ない! 強い子どもを育てよう
2016年11月11日
こんにちは。日本こどもフィットネス協会の渡辺みどりです。
約30年間、子どもへの指導をし、「子どもたちの無限の可能性を引き出すイベント」をプロデュースしています。
プライベートは子どもが2人、孫が1人います。
ここでは、子どもの身体や運動についてお話しさせていただきます。
体力低下は意欲の減弱、コミュニケーション下手にも影響
子どもの体力は、1985年をピークに低下傾向にあります。
生活が便利になっている一方で、歩くことをはじめとした身体を動かす機会を減少させ、必ずしも高い体力や多くの運動量を必要としなくなっています。幼児が身体を動かして遊ぶ機会が減少することは、その後の児童期、青年期への運動やスポーツに親しむ資質や能力の育成の阻害だけでなく、意欲や気力の減弱、対人関係などコミュニケーションをうまく構築できないなど、子どもの心の発達にも重大な影響を及ぼすことにもなりかねないこともわかっています。
幼いころからパパ、ママと一緒に身体を動かすことで、子ども自身が身体を動かす楽しさを発見して、進んで身体を動かすことにつながります。
スキンシップが必要なのは、子どもだけではありません。子どもとの触れ合いのなかで、パパやママの心の安定にもつながるのです。
年齢に合った運動とは?
人の心が誕生するという3ヶ月~3歳ぐらいの間は、パパやママ、それに代わる人が愛情いっぱいのふれあいをもつことが何よりも大切です。
特に、2歳ごろまではママの産後の身体を引き締めながらスキンシップとコミュニケーションをとれる運動がおすすめ。
4歳ごろまではリズム感やバランス感覚、敏捷性など、中枢神経が養われるので、遊びの要素のなかで動きを楽しめる運動をするとよいですね。
4歳からは、子どもが家庭から外の世界へ出ていくとき。友だちと遊ぶ楽しさも感じ始めます。ゲーム感覚で身体を動かし、友だちづくりと運動習慣の基礎をつくることが大切です。
ゴールデンエイジにあたる7~12歳は心と身体の基礎づくりが大切です。外で遊ぶ機会が減っているため、生活習慣病にかかる子どもも増えている昨今。あるべき体力をつけるためにも、日常的に運動するが必要です。
13歳からは、子どもから大人に成長する時期。部活動などで運動することは、スポーツのすばらしさと仲間の大切さを学ぶチャンスになります。
次回からは、各年齢の子どもが、パパ、ママ、じぃじ・ばぁば、友だちと一緒にできる運動を紹介していきます。
☆渡辺 みどり