徒競走で速く走るためのポイント
2017年9月25日
新学期が始まってあっという間に1ヶ月が経ちますね。
もうすぐ運動会という学校も多いのではないでしょうか。
今年こそ徒競走で1位になりたい! 少しでも速く走りたい! という子も多いでしょう。
どうしたら速く走れるか、ポイントをお伝えします。
腕を大きく振る
腕を大きく速く振ることです。腕を大きく振ると脚も大きく動いてくれます。
手と脚は連動していますから、長距離を走るマラソン選手は腕も振りません(手のひらが後ろまで行きません)。
一方、短距離選手は腕を大きく振って走ります。
このときに注意するのは、腕の振り方。
手のひらがポケットの高さを通るようにセットします(この時に前から見て後ろの景色が見えないように肘を後ろに締めましょう)。
その肘の形を変えないで、前は親指が顔の高さまで(鼻と近づきすぎないように注意)。後ろは手のひらがお尻の後ろまで(肘が伸びないように注意)腕を振ります。
腕を横に振ると脇が開き、上半身が横にぶれるので軸もぶれやすくなってしまいます。
腕は縦に前後に振るようにしましょう。
かかとを地面に着けない
次に、走るときにかかとを地面に着けないことです。
かかとをしっかり上げて、走りましょう。背伸びをして目線が高くなった状態の走り方です。
かかとを着いて走るとバタバタと大きな音がしますが、かかとを着かないで走れている時は、大きな音がしません。
これを、できているかどうかのポイントにしてください。
大きく早く手足を動かして走る
スピード=ストライド(歩幅)×ピッチ(回転)です。
速く走るためには、歩幅と回転の両方を伸ばさなくてはいけません。
大きく遅くは誰でもできる。
小さく早くも誰でもできる。
→大きく早く動かすから早いのです。
では、どのくらいで動かさなければいけないのか?
大きく動かす軌道はわかっても、どのぐらいの速さで動かせばよいのか知らない子が多いはずです。
子どもの後ろから保護者の方が両手首をもって、「こうやって動かすんだよ」と言って大きな軌道で早く腕を振ってあげてください。
すると、こんなに早く振るんだということを知ることができます。
「ヨーイ・ドン」に集中
もうひとつ大事なのは、スタートです。
「位置について」のときに、きちんと位置についていれば、「ドン」でスタートできます。
このときにほかのことを考えていて、「ヨーイ」のときにあわてて準備するので出遅れてしまうのです。
スタートで出遅れると、追いつこうとして余計な力が入ってしまいますから、スタートの反応は大切です。
スタートの反応が遅れないためには、普段から反応する能力を鍛えることです。
普段から「これ」と言われたら、「はい!」とすぐに反応してぱっと動くことです。
日々の生活のなかでも、まずは運動会まで、お父さんやお母さんに言われたらすぐに返事をして身体を動かすようにしてみましょう。
日々の努力の積み重ねが良い結果につながります。
ゴールは駆け抜ける
ゴールラインをゴールだと思っていると、少し前で止まる準備を始めてしまいます。
ですので、「ゴールの5m先に本当のゴールがある」と思って、そこまで走り抜けましょう。
最後に1人抜けるかもしませんね!
☆高島 友幸