家族と赤ちゃんのエクササイズ <ハイハイ期>
2017年7月13日
6ヶ月~1歳ごろの赤ちゃんは、大人の言うことを少しずつ理解できるようになってきたり、バイバイやパチパチなど身振りができるようになったりと、さらに可愛く感じるママやパパも多いのではないでしょうか。
一方、はいはいやつかまり立ちができるようになり、行動範囲が増えて、生活のなかで注意しなくてはいけないことも増えますね。
ハイハイで体幹を鍛える
幼児期の運動機能の発達は、脳にも影響を与えることがわかってきています。2012年からは、幼児の運動指針が定められ、保育園や幼稚園では実施されています。
その前段階にある乳児期は、人間の基本となる動きを身に付けるための重要な期間です。
自宅で、赤ちゃんが身体を動かすために、家族と一緒に運動することをおすすめします。
成長の段階としては、腕や腰に力がついてくると、ほふく前進のように身体をひきずる「ずりばい」を始めます。そこからハイハイを始めますが、なかには、膝をつかず足を伸ばした状態で四つん這いになる「高ばい」をする赤ちゃんもいます。
また、ハイハイより先につかまり立ちをする赤ちゃんもいます。
住宅環境によっては、ハイハせずに歩き始める赤ちゃんもいるようです。
順番や時期は気にしなくてよいと思いますが、ハイハイは子どもの成長にとって重要な動き。
できるだけ家具や物をなくしてハイハイをできる環境をつくるか、児童館や赤ちゃん向けの屋内施設、芝生のある公園など、毎日でなくてもはいはいできる場所に行くといいでしょう。
また、ハイハイの動きは、大人にとっては体幹を鍛える運動になります。
なかなかハイハイをしない赤ちゃんも、ママやパパがハイハイしていれば真似するようになるでしょう。
赤ちゃんの目線がわかるので、家を安全に整えることにも役立ちます!
ママと赤ちゃんのエクササイズ ハイハイ
ママにとっては、ハイハイの姿勢は体幹の運動になります。
姿勢に注意して、赤ちゃんとのコミュニケーションを楽しみましょう。
① 手は肩の真下、膝はお尻の真下に着きます(オール4のポジション)。
② 赤ちゃんの上で、オール4のポジションになります。
このとき、背中を真っ直ぐ伸ばします。お腹が落ちたり、腰が反ったりすると、腰痛の原因になってしまいます。
③ 写真のように、背中を丸め、お臍を見ます。
④ ②③を繰り返します。
抱っこの姿勢は、どうしても腰に負担がかかりやすくなってしまいます。
背中や腰を丸めることで、普段緊張している筋が緩み、腰痛の予防になります。
パパと赤ちゃんのエクササイズ プッシュアップ
仕事で忙しいパパは、若いころと比べると筋力や体力が落ち、身体が硬くなっていることも多いでしょう。
今回紹介するのは、いわゆる「腕立て伏せ」。
体幹を鍛えながら、赤ちゃんと触れ合いましょう。
①腰が反らないように、オール4のポジションをとります。
②肘の曲げ伸ばしを繰り返します。
③余裕が出てきたら、膝を床から離し、脚を真っ直ぐ伸ばしましょう。
ハイハイやうつ伏せの姿勢になっている赤ちゃんの近くでやるだけでも、赤ちゃんにとっては楽しい時間になります。
余裕があれば、赤ちゃんの顔を見たり、数を声に出したりすると、より楽しめるでしょう。
じぃじ・ばぁばと赤ちゃんのエクササイズ ハイハイで追いかけっこ
おじいちゃん・おばあちゃんは、孫とのスキンシップは最大の楽しみですね!
孫と遊ぶためには体力をつけるためにも、全身運動になるハイハイは有効ですよ。
①オール4のポジションをとります。
②赤ちゃんとの追いかけっこを楽しみましょう。
お腹に力を入れて、腰を反らないように気をつけましょう。
また、どこか痛いところやつりそうなところがあれば、すぐにやめましょう。
生活のなかに、赤ちゃんと家族の身体を使ったコミュニケーションをとり入れてみてください!
☆渡辺 みどり