夏休みの習慣で、正しい姿勢を身に付けよう
2017年7月12日
こんにちは!
トレーナーの岩切です。
先日、近隣の小学校からの依頼を受けて、小学校5年生140名に対して「総合クラス」の特別講師を務めてきました。
90分の時間で、「自分たちの体力レベルの現状把握」「姿勢が悪い理由は何か」「姿勢を良くして、正しく動けるとは」「夏休みを使って体力レベルの向上」を伝えてほしいという要望です。
なんて無茶な要望!(笑)
呼吸ができず、肩が上がる子どもたち
まず、前半戦で「呼吸のチェック」してみました。
残念ながらほとんどの生徒が「パラドックス呼吸」でした。
以前の記事でお伝えしているので、覚えていらっしゃる方も多いかと思いますが、「横隔膜が動きにくくなっているために、呼吸が上手くできていない」ことです。
最初に、先生の号令とともに「気をつけ、前にならえ」という学校ではよく見かける光景を久しぶりに目の当たりにしたときから、その兆候は表れていました。
「前にならえ」をした瞬間、写真のように「肩が挙上」している子どもが多かったのです。
人の動作パターンは「脳がコントロールをしている」という話も以前しました。
呼吸が上手くできていなくて、肩が上がりやすくなっている子どもは、すべての動作の中で、肩が上がりやすい状態になっているケースが多くみられます。
つまり、問題のある動作パターンになっているのです。
この、子どもたちの呼吸には先生たちもびっくり!
なにせ、先生たちが「お腹を膨らませて!」といっても全く膨らまないのです。
毎年のように小学生の講習を務めさせていただいていますが、年々ひどくなっている気がします。
姿勢が悪い原因は、ゲームやスマホとお母さん?
理由は、難しい話ではありません。
かがみこんでゲームをしているため、腹部が圧迫されて横隔膜が動かなくなっているのではないでしょうか?
お母さんたち!
他人事ではないですよ!自分のチェックもしてみてください。
子どもは、身近な人の姿勢や動作を見て、動作をまねしているケースが多いのです。
だから親子で姿勢や歩き方が似るんですね。
つまり、子どもの姿勢が悪いということは、お母さんたちの姿勢もおかしい可能性が高いのです。
後進ハイハイで、手で身体を押す力をつけよう
後半戦は、「赤ちゃんの成長過程をたどるトレーニング」で体幹の安定、身体の回旋、下半身と上半身のパワーアップ、立ち上がるための動作を行いました。
ここでもう1つ気になったことが、手で押す力が弱い子どもが多いことです。
四つ這いでハイハイするエクササイズをやってもらったのですが、前には進めても、後ろ向きに進めない子どもが結構いました。
後ろに進むときには、手で身体を押す力が要求されます。
ぜひチェックしてみてください。
そして、今年の夏休みは「呼吸の修正とハイハイの前後動作」を毎日の慣習にしてみてはいかがでしょうか。
きっと何かが変わるはずです!
学校のイベントなども請け負っていますので、興味のある方はご相談ください!
☆岩切 誠