自分自身を愛せるように
2017年7月19日
失敗を怖がって、新しい事にチャレンジできない。
怒られるんじゃないかと、いつも不安になる。
自分に自信がもてない。
褒められても素直に受け取れない。
子どもの自己肯定感を高めよう
最近、社会問題化している「ひきこもりの若者」。
2016年の厚生労働省調査によると、ひきこもり状態にある世帯数は、約26万世帯ということです。
日本の若者は、諸外国と比べた時に自己肯定感が低く、自分に自信と誇りを持っている人の割合が低いといわれます。
積極的で向上心があり、失敗を恐れない、前向きな子になるためには、自己肯定感を高めることが大切です。
自己肯定感とは、「自分は大切な存在」「自分は必要とされている」と、自分自身を認めて、愛することができる心を持つことです。
私たち日本人は、謙虚さや誠実さ、従順で秩序を守り、集団行動ができることが美徳とされてきました。
お互いを尊重して、協力し合える素晴らしい力を持っていますが、他人の目ばかりを気にしたり、感情を抑え込み、ストレスをためやすくなってしまいます。
指示待ちの子にしないために
「○○しちゃだめっ」「やめなさい」「いけません」「我慢しなさい」と、自由な行動を抑えるように言い続けると「行動しないことが良いことだ」と考えるようになり、指示を待つようになってしまいます。
さらに、指示どおりに行動したことが、「上手くできなかったわね」「もっと頑張ればよかったのに」などと、批判されたり、認めてもらえなかったすると、「自分はダメな子なんだ…」「また失敗したらどうしよう…」とやる気と勇気を失ってしまいます。
子どもには、何でも自分でやりたがる時期がきます。
できることはどんどんさせて、様々な経験を通して「できた!!」という喜びと、自信を持たせてあげましょう。
子どものためを思って言った言葉だとしても、本人が傷ついてしまい、自分を嫌いになってしまう可能性もあるのです。
できなかったとき、悪いことをしたときの対応
時間がかかっても、ママの思った通りにならなかったとしても、怒ったり、せかしたり、その努力を認めて褒めてください。
できなかったときには、子どもの心に寄り添うことが大切です。
頑張ってもできなかったときには、本人も傷ついています。
そんなときは、プラス思考になるような言葉をかけてあげましょう。
「昨日より○○ができるようになったね!」「いつでも応援しているからね」と、前向きな気持ちなるような言葉がけを。
同時にしっかりと、目を見て抱きしめてあげてくださいね。
また、悪いことをしたときは ついつい感情的になって叱ってしまいがち。
そこで、まず深呼吸をしましょう。
本当に叱ることなのか?を考えるほんの少しの時間をつくります。
目と目を合わせて、心も向き合いましょう。
子ども自身を叱るのではなく「よくなかった行動」を叱るようにします。
なぜいけないのかが理解できるように、ダメな理由を説明します。
目も心も子どもに向き合えば、きちんと気持ちは伝わります。
しっかり向き合って、自己肯定感を高めてあげられるとよいですね。
☆加藤 香