家族と赤ちゃんのエクササイズ <おすわり期>
2017年4月5日
4~7ヶ月ごろの赤ちゃんは、話しかけると反応したり、少しずつ笑顔が出てきたりと、ますます可愛さが増してきますね。
ママやパパも少しずつ赤ちゃんのいる生活に慣れてきたころではないでしょうか。
基本の動きを身に付ける、大切な時期
幼児期の運動機能の発達は、脳にも影響を与えることがわかってきています。文部科学省から2012年に出された幼児期運動指針は、保育園や幼稚園では実施されています。
その前段階にある乳児期は、人間の基本となる動きを身に付けるための重要な期間です。
赤ちゃんが自然に身体を動かすために、家族と一緒に運動することをおすすめします。
また、この時期の赤ちゃんは、言語の習得につながる大切な時期でもあります。
家族や保育士さんなど、お世話をする人とのコミュニケーションに、赤ちゃんは刺激を受け、成長していきます。
抱っこするとき、オムツを換えるとき、ミルクをあげるとき、お風呂に入るとき…赤ちゃんと一緒に何かをするときには、無言でお世話をするのではなく、話しかけながらするといいですね。
ママと赤ちゃんのエクササイズ 骨盤ゆらゆら
この時期のママの身体は、ケアが大事です。出産で大きく開いた骨盤が元に戻ろうしている時期です。
授乳やオムツ交換などで睡眠不足の人も多いので、激しい運動は必要ありません。赤ちゃんとスキンシップをとりながら、ゆったり過ごしましょう。
①足の裏を合わせて、間に赤ちゃんを座らせます。
②右左にゆらゆら揺れて骨盤を調整しましょう。
赤ちゃんは、おすわりができるようになると、それまでとは視野が変わります。赤ちゃんにとってはすごく大きな変化です。背中でママとくっつくことで、安心感を得られます。
パパと赤ちゃんのエクササイズ 背中ローリング
仕事をがんばっているパパは、背中や腰が固まっていませんか?
特に、デスクワークや車の運転など長時間同じ姿勢でいることが多いと、凝り固まってしまいますので、赤ちゃんとスキンシップをしながら、少しほぐしていきましょう。
腰痛予防にもなり、腰から背中がほぐれると疲れがとれます。
①仰向けに寝て、脚を上げ、膝を90度に曲げます。
②下腹に赤ちゃんを座らせます。
③背中を肩から腰までゆっくり起こす、腰から肩までゆっくり下ろす動作を繰り返します。
ゆっくり行うのがポイントです、呼吸も忘れずに。
じぃじ・ばぁばと赤ちゃんのエクササイズ 元気体操
おじいちゃん・おばあちゃんは、孫とのスキンシップは最大の楽しみですね!
とはいえ、赤ちゃんはこれからどんどん大きく重くなっていきます。孫と遊ぶためには体力も必要です。
そして、赤ちゃんにとっても父母以外とのコミュニケーションは大事です。
もともと人間の子どもは母親だけが育てるようは産まれていません。いろいろな人のとの関わりのなかで、人間的に育っていくのです。
祖父母の孫育ては、赤ちゃんにとっても、祖父母にとっても、そしてパパママにとってもメリットがあります。
アロマザリング(母親以外が子育てをすること)をプラスに取り入れるハッピーな子育てが、今の時代にぴったりではないでしょうか?
①足の裏がしっかり着く高さの椅子に座ります。
②赤ちゃんを太ももの上に座らせます。
③右脚と左脚それぞれ5回ずつ、両脚を揃えて5回、かかとを上げて膝を上げます。
座っていることの多いおじいちゃん・おばあちゃんは、膝下を動かすことで、下肢の血液循環がよくなります。
血液循環がよくなると、むくみがとれて、すっきりします。
カエルの歌など、童謡に合わせてリズムをとりながらすると、赤ちゃんも楽しめるのでおすすめです。
赤ちゃんも、おじいちゃん・おばあちゃんとのコミュニケーションを楽しみながら、音を発していきます。
それが、これから言葉を覚えることにもつながるのです。
生活のなかに、赤ちゃんと家族の身体を使ったコミュニケーションをとり入れてみてください!
☆渡辺 みどり