妊娠中のマイナートラブルに気をつけよう
2017年3月14日
妊娠中は、それまでとは身体の状態が変わります。
バランス感覚も崩れやすいため、様々なマイナートラブルが起こってしまうことも。
妊娠中に起こりやすいトラブルを和らげるためにできることをご紹介します。
背中のストレッチで腰背痛を和らげる
妊娠中期以降は赤ちゃんが大きくなるにしたがってお腹は大きくなり、バランスをとるため、腰が反った状態になります。妊娠中のマイナートラブルで一番多いのが腰背痛。
お腹の赤ちゃんが無事に成長している証ではありますが、ママにとっては不快な症状として感じます。
赤ちゃんの重みを感じるようになると、さらに背中や腰の張りも増します。
座った姿勢で背骨を丸めるストレッチをすると、少し症状が和らぎます。
マタニティフィットネスのプログラムでは、背中や腰のストレッチや、背骨を動かしたり、全身運動をしながら血行を良くしていきます。
手のグーパーや腕回しで、むくみを解消
妊娠中はホルモンの影響で水分と血液のバランスが崩れやすく、手、指がむくんだりします。
指が動かしにくい感じや、しびれを感じることもあるでしょう。
朝起きたときに、ベッドの中で、手を上に挙げて握ったり開いたりすると動かしやすくなります。
また、座った状態で腕を回したり、上半身の血行を良くすることで全身の血液循環が促進されます。
体調がいい人は、ウォーキングなどの有酸素運動や、トレーニングなど、汗がにじむくらいの運動をすれば、むくみもスッキリします。
冷え・足のつりには、お風呂で脚をマッサージ
妊娠中、特に足のつりや冷えを訴える人は多くなります。
体重が少しずつ増加することで、下半身への負荷が増え、血行も悪くなることが原因と考えられます。
セルフマッサージで下半身の血行を促し、疲労をとりましょう。お風呂で温まったときなど、ラクな姿勢で足の指の間やふくらはぎ、スネの骨に沿って下から上へ、心臓に血液を戻していくイメージで行います。
その際に、静脈瘤があり、痛みがある場合は控えてください。
血行を良くして、マイナートラブルを解消しよう
妊娠経過に伴う様々な不快な症状は、運動をすることによって改善することが可能です。
運動を続ける妊婦さんにお話しを聞くと、「運動した日は体調が良い」「身体も心もスッキリする」といった声が多いです。血行が良くなれば内臓の働きも活発になって、いつもの食事も美味しくいただけます。
おすすめなのは、ウォーキング。散歩感覚でエクササイズができます。
ウォーキングをするときの注意は ①腕を90度に曲げて、肩甲骨を動かすようにしっかり振る ②目線を遠くにし、良い姿勢で歩く ③いつもより足幅を半歩大きく の3つだけ!
お腹の赤ちゃんにとっての環境のすべてはママの身体です。
ご自身のため、お腹の赤ちゃんのためにも、妊娠を機に運動習慣を身につけましょう!
☆山口 真澄