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子どもの成長に欠かせない、親からの愛情


こんにちは。

予防医学研究者の石川です。

 

今回は子どもの成長にとってもっとも大事な「愛情」について、私の個人的な経験も踏まえてお話ししたいと思います。

 

手のかかる子にばかり、愛情がいっていませんか?

 

私が通っていた高校には、不思議な習慣がありました。

それは、全校集会で校長先生のお話が終わる度に、僕らは校長先生の掛け声のもと、「ビビンシャ!!(vivincea)」と、生徒一同声を合わせて唱えることでした。

当時は意味も分からず叫んでいましたが、スペイン語で、「生きた体験」という意味だと知ったのは、つい最近のことです。

ある夏の日、校長先生が涙ながらに、自分の家族の話をしてくれたことがありました。

校長先生には2人の子どもがいたそうです。

長男はとても優秀で、手がかからない子ども。

一方、次男は問題児で、親の手を煩わせる子ども。

しかし。

その前途洋洋たる長男が、20代半ばに精神的危機に陥ったのだといいます。順調に大学を卒業し、これから社会で立派にやってくれるだろう。そのように親として安心していたのですが、会社に勤めて数年、精神のバランスを崩してしまったのだといいます。

「私たち夫婦は、手がかかる次男ばかりに気がいっていました。もっと、長男に愛情を注いでいれば…」

涙ながらに語る校長先生の姿は、シニカルになりがちな高校生の心を打つのに、十分なものでした。

何より私たちにショックを与えたのが、「小さいころからとても優秀で、手がかからない子」であった長男が、社会人になりつまずいてしまった、ということでした。

高校生にとって「社会」とは、実態のつかめない、恐ろしい存在です。勉強を重ね、いい大学に入ることが、何らかの意味で社会に出た時の武器になるのではと、心のどこかで私たちは考えていました。

しかし、校長先生の話を聞くにつれ、「優秀なだけでは、社会を生き延びることはできないのかもしれない。その時は、親をも悲しませることになるかもしれない」。そんな暗澹たる想いにかられたことを、今でもはっきり覚えています。

「子どもに対する愛情」は、本当に配慮が必要なのだと、まだ年端もいかぬ高校生の胸にしっかりと刻み込まれました。

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親子のきずなをめぐる、科学の紛争

「子育てには、親の愛情が大事である」ことは、今となっては当然の常識です。しかし歴史を振り返ると、第二次世界大戦直後、「子どもは誰が育てても、その成長に違いはなく、一番大事なのは、物質的ニーズを満たすこと」だと考えられていました。

そのため、母親が極度に貧しい場合や夫を亡くした場合は、子どもは無理やり母親からひき離され、後見人をつけられていたのです。

WHO(世界保健機構)から戦争孤児の調査を依頼された、ジョン・ボウルビィ博士は、母親から引き離された子どもは盗みを働くことが多く、怒りや反社会的な気持ちを抱えながら生きていることを発見し、「親子の強いきずなは、かけがえのないものである」と主張しました。

一方、ボウルビィ博士のそのような主張は、当時の知識人や福祉関係者からは白い目でみられ、大きな論争をよびました。

しかし、ボウルビィ博士らの科学的な観察により、当時は非常識とみなされていた、「親子の愛情は、子どもの成長にとってかけがえのないものである」という考え方は、次第に孤児への福祉対策として受け入れられていきました。

「親子の愛情よりも、物質的な充足が大事」という当時の常識は、今から考えるとあまりに非常識ですが、つい半世紀前までそのような状況であったことは、驚き以外の何物でもありません。

 

冒頭の校長先生の話から分かるように、その「愛情」というのはとても捉えがたく、そして勘違いしがちなものでもあります。

私も自分の子どもに対して、いったい何が本当の愛情になるのか、日々考える毎日です。

皆さんは、複数の子どもがいるのに、愛情が偏っていませんか? 物質的、経済的に与えていればよいとは思っていませんか? きちんと向き合う時間をもてていますか?

これを機に、子どもへの愛情についてもう一度考えてみてください。

 

それでは、また次回!

 



☆LIVE編集部

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