自立とは
2017年8月23日
夏休みも、もう終わりですね。
お子さまは、楽しく過ごしていましたか?
成人しても子どもを心配しすぎる親
私のところに来る相談は、小さいお子さまについてばかりではなく、成人した子どもについてまでおよびます。
何歳になっても親が自分の子どもを心配する気持ちはわかります。
しかし、成人しているのです。親が必要以上に心配するのはなぜでしょうか。
これは、成長の過程で自立の訓練がされてこなかったことも影響しています。
突き放すのではなく、選択をサポート
では、どのように自立の訓練をすればいいのでしょう。
子どもの自立に悩んでいる親も、実は自立させないようにしてきたのは親自身です。
子どもに細かく手出し口出ししてきたのです。
しかし、ここで勘違いしてはいけないのが、子どもの自立の課程は単純に突き放すことではありません。
“自分で何かを選ぶということをサポートしてあげる”ことが必要なのです。
そのようにサポートをしていくと、困ったときに人の手を借りてもいい、という考え方が備わります。
困ったときや、悩んだときには様々な選択肢があるということがわかっていれば、追い詰められるということがなく、なんとかしてこの困難を乗り切ろうとする力と選択力がつきます。
親の言うとおりにだけしてきた子どもは、色々な人がアドバイスをくれたときに、様々な意見に振り回されてしまいます。
そして、自分のしたいことや好きなことを選べず、ストレスがたまります。
被害者意識が強い人になったり、怒りをどんどん積み重ねいったりすることは、健康とはいえません。
最近は、小学生でも「死にたい」という言葉を出す子どもが増えてきています。
信じられない人もいると思いますが、1件や2件の相談ではありません。
時代もありますが、そのような言葉を出すということは、異常なことだと大人は認識しなくてはなりません。
子どものために、親も努力する
子どものためにも、大人も努力する部分があるのです。
時には自分で頑張らせる、心配でも見守る。
でも寂しいときや悲しいときにはそっと寄り添ってあげる。
人間は思う以上に強く、意外に弱いものです。
親も、困ったら誰かに頼ることも必要です。
無理をし過ぎないようにしてくださいね。
最後に、子どもの夏休みのしおりに書かれていたものをご紹介します。
色々な挑戦をさせ、様々な景色を観て、時には胸に飛び込ませる、いいですね。
「無くてもいいが」
中略
ものすごい深い海に きみは 潜ってみたいと思ったことが ありませんか
ものすごく熱い涙を きみは 流したことが ありませんか
ものすごくあたたかな胸に きみは 飛び込みたいと思ったことがありませんか
こんなことが別になくてもいいのですが あればあったで 素晴らしいのです
(東君平)
☆土屋 未来