怒りと付き合う方法
2017年5月17日
さわやかな季節になりましたね。でも、春は何かと忙しいですし、落ち着かないですね。
イライラしていませんか。怒ってばかりいませんか。
どんな人だって怒ります
「怒り」という感情は、どこから来るのでしょう。
私たちは、何でも自分の持つ常識からある程度の予測をして生活しています。
例えば、小さい子どもを持つ親なら「コップに水を満杯についだら、必ずこぼす」などと予測して、少し減らすなど、こぼすことを回避しますよね。
しかし、自分の予測や期待から外れると、少し不安が生じたり、がっかりしたりします。
これが「怒り」の始まりです。
つまり「怒り」は、自分の思い通りにいかないと生じる感情なのです。
怒ってばかりいる親は、子どもが自分の思った通りに行動してくれないからなのです。
明るくのびのびした子と、人の顔色をうかがって怯える子の違い
でも、よく考えてみましょう。
それを繰り返していると、子どもはどうなるでしょう。
親の行動を読んで、怒られないようにという行動だけがいいことだと思ってしまいます。誰だってたくさん怒られるのは嫌ですから。
そうなると、自分で考えて行動することが馬鹿らしくなります。だって怒られるのですから。
「毎日、毎日、そんな優しくしてられない」と心の中で思ったみなさん、わかります。
教育するためには、必要なのでは?と思ったみなさん、その通りです。
でも、よく怒られているのに、明るくのびのびしている子どももたくさんいます。
怯えながら親の顔色をうかがっている子どもとどこが違うのでしょう。
一つの行為に対して、1回怒るということを心がけましょう。
きつく怒っても、時間がたったら態度を変えましょう。そうすると、怒られた理由が明確になります。
しかし、一つの行為に対して、あれもこれも怒る、何日にも渡って怒り続けることをすると子どもは何に対して怒っているのかが解りづらくなり、怒らせないことに力を注ぎます。
教育論では、怒ると叱るは違うから云々という言葉もよく見かけますが、子どもに聞いてみるとその違いはよくわからないのが現実のようです。
そして、親は怒ると同時に、“許す”ということも子どもに教えるのです。
人を許せない、恨む人はなんの徳も得られません。何より、自分がその感情に苦しみます。
悪いことをしたと本人がわかっているなら、許すのです。
許すということは、大目に見るとか我慢することではありません。自分の握りしめた拳をパッと広げて手放すことで、次に行くことなのです。
悪いこと、嫌なことをされたら「怒る」→「許す」→「機嫌を直す(態度を変える)」ことで、子どもは我慢し過ぎず、でも人の顔色をうかがい過ぎなくなるのです。
シンプルでいいのです。
☆土屋 未来