「一緒に食べたい!」食を楽しむ
2017年5月15日
赤ちゃんの食事は母乳から
赤ちゃんがこの世に生まれて、はじめて口にする母乳。
母乳は、赤ちゃんにとって最適な栄養と言われます。消化器系が未熟な赤ちゃんが吸収しやすい成分と、まだ免疫力が弱い体を病気から守ってくれる成分も含まれています。
さらに、おっぱいを飲むときの口の動きは赤ちゃんにとって大事なもの。
・唇と舌で乳首と乳輪部に吸いついて、口のなかを密着させる
・舌で乳首と乳頭に圧をかけながら吸引する
・ごっくんと飲み込む、を繰り返しています
おっぱいをたくさん飲むことで、噛むために必要な顔や首の筋肉が発達して、食物を口にしたときに、しっかりと噛む力を育てているのです。
母乳を飲むことは、顔や首まわりの筋肉トレーニングになるだけでなく、ママとのスキンシップがとれます。
ママの胸から、お腹のなかで聞いていた心臓の鼓動が伝わり、温かい体温を感じることで、安心感と幸福感を得ることができるのです。
赤ちゃんにとって最も優れた栄養となる母乳は、ママの血液からつくられています。
あまり神経質になることはありませんが、赤ちゃんのためにもバランスの良い食事を心がけましょう。
赤ちゃんの興味をひく食事をつくろう
栄養たっぷりの母乳ですが、赤ちゃんが食べものに興味をもつ時期がやってきます。
離乳食の始まりです。赤ちゃんの腸は大人とは違って未熟なので、消化が負担になってしまうこともあります。
身体の発達や体質は個人差があります。一般的に離乳食を始める時期は5~6ヶ月から、とも言われていますが急ぐ必要はありません。
・パパやママの口の動きをまねする
・パパやママの食事をほしがるようになる
・一日の生活リズムが整ってくる
・よだれが多くなった
食事に興味を持ち始めた赤ちゃんからのサインです。
はいはいやおすわりができるようになると、視界が広がってさまざまな物に興味をもちます。
家族のみんなが笑顔でご飯を食べている様子を見て「一緒に笑顔になりたいな」「もぐもぐしてみたいな」「楽しそうだな~」と、思うことで食に対しての興味が湧いてきます。
家族みんなで美味しい料理を食べながら、楽しく会話をすることは、とっても幸せなことですね。
料理を「美味しい」と感じるには、目で楽しむことも大切です。色鮮やかな野菜を使ったり、盛り付けを工夫してみましょう。
赤ちゃんの興味をひく、食欲を刺激する環境づくりは、心と身体の健康を維持する、食の楽しさへとつながっていきます。
☆加藤 香