腰痛・肩こりの原因は呼吸にあった
2017年3月7日
先日、「呼吸を極めるセミナー」の緊急告知をさせていただきました。
おかげさまで、たくさんの方にご参加いただきました。
要望があればまた企画します!
トレーナーの岩切です。
さて今回は、「呼吸が、腰痛・肩こりの原因になっている!」というお話です。
私のところには、腰痛や肩こりに悩んでいる方たちがたくさんいらっしゃいます。
皆さん原因は様々ですが、大部分の方に共通しているのが「呼吸が浅い」ということです。
前回も読んでいただいた方はおわかりだと思いますが、呼吸が浅いということは、横隔膜の動きが悪い可能性が高いということです。
呼吸が浅いと首の筋肉が固まり、肩こりの原因に
「肩で息をする」という表現を聞いたことはありませんか?
野球を見ていると「ピッチャーの○○、肩で息をし始めましたねぇ。そろそろ変え時ではないですか?」という解説者のコメントを聞いたことがあると思います。
これこそ、横隔膜での呼吸ができなくなり、補助的な呼吸筋である「首周りの筋肉」が働き始めた証拠です。
首周りの筋肉が多く働くようになるとどうなるか?
①首の筋肉が固くなる
②首がすぼまった形になるので、肩の位置が上にあがり緊張する
③血流が制限され、頭に酸素が行かなくなる(ただでさえ呼吸が浅く、血中酸素も低い)
④頭痛が起こる
横隔膜の働きが悪なると、首周りの筋肉が呼吸のために主に働くようになります。
前回、呼吸は1日に2~3万回行っているといいました。
寝ているときも同じように動きます(だから朝、疲れが取れないのですよ)。
いくら湿布を貼っても、マッサージしても、改善されるわけがありません。
呼吸が肩こりの原因になっていることがわかっていただけましたか?
呼吸が浅いと腰が反り、腰痛の原因に
それでは「腰痛」はどうでしょう?
腰痛の原因も様々ですが、「腰が沿っている」ことが原因になっている方が多くいます。
人の身体には、適正な骨格位置というものがあります。
背骨のラインもそうです。地球の重力に対して、一番力を発揮するカーブをつくっています。
この写真が、適正な腰の反り方です(腰のところに指1本入るくらい)
この写真は、腰が反りすぎた状態です。
腰が反っていると、腰のあたりの筋肉は短くなり緊張しています。
反対側に位置するおなかの筋肉は、長くなって緩んでいます。
腰まわりの筋肉は常に緊張状態にありますから、痛くなるわけです。
対するおなかは「緩くなる=下っ腹が出てくる」という弊害もおきます。
横隔膜と腰椎(腰のあたりの背骨)はつながっています。
つまり、呼吸するときに横隔膜が動かなくなると、腰椎を引っ張り上げてしまうのです。
そうすると、腰が反ってきます。
そして、腰椎と、股関節回りの筋肉である「大腰筋」と「横隔膜」は連動しています。
この話も、またこの連載のなかでお話させていただきます。
腰の反りを改善するエクササイズ
最後に、腰の反りを改善するエクササイズをご紹介します。
①肩の真下に手、お尻の真下に膝をつきます。
②顔を上げ、腰を反ります。
③おへそを見るようにして、腰を丸くします(本当は、写真より腰がもっと丸くなるとGood )。
腰の痛くない範囲でゆっくりと行ってください。
5往復したら、写真③の姿勢で止めて、おなかを膨らます呼吸を3回繰り返しましょう!
これを3セットやってみてください。
腰の痛みの改善に役立つと思います。
次回からは、呼吸以外の身体のエラーを考えてみましょう!
お楽しみに!!
☆岩切 誠