足裏への刺激が、バランス感覚を養う
2017年1月7日
足の裏には、身体を支えるための大事なバランスセンサーがあることを知っていますか?
ママ、パパが子どもの運動教育のためににできることをお伝えします。
すべての動作に必要な、バランス感覚
文部科学省が、幼児の運動について記している「幼児期の運動指針ガイドブック」というものがあります。
そのガイドブックには、走る・投げる・跳ぶなどの陸上動作や、浮く・泳ぐなどの水中動作など、全部で36の動作が載せられています。
これら全ての動作をするのに共通している、もっとも必要な要素は「バランス」だと私は考えています。
なぜかというと、私たちは、歩いたり、水に浮かんだりと、動作をするときはいつも身体がブレないように自然とバランスをとっているからです。
あらゆる動作の基盤となるバランス能力を獲得するために、しっかりと早い時期から刺激を与えていくことが、これからさらに活発化していく身体活動を支えていきます。
足のマッサージで、バランスセンサーを刺激しよう
人の活動の拠点は陸上です。陸上で活動していくなかで、身体を支えてくれるのは足です。
身体を支える足がしっかりとしていれば安定した身体運動が可能になります。
足の裏には、メカノレセプターという、身体を支えてくれるバランスセンサーが多く存在しています。特に踵、親趾、趾(足指)の付け根に多いといわれています。
大事なことは、どのようにして、そのバランスセンサーを刺激していくかということです。
機械同様、人も、センサーを使っていなければ機能が低下してしまいます。
大リーグで活躍するイチロー選手のお父さまは、イチロー選手が子どもの頃によく足を触り、マッサージのようなことをしていたという話もあります。
スーパープレーが実現できている背景には、幼いころから足を刺激していたこともあるかもしれません。
お風呂のときや寝る前など、ぜひ子どもの足の裏を揉んで、刺激を与えてあげてください。
スキンシップを継続していけば、バランスセンサーを刺激できるだけでなく、子どもたちの身体の変化を感じることができると思います。
子どもが疲れていること、運動など一生懸命がんばっていることが、きっと伝わってくるはずです。
日常的にスキンシップをとることで、親子の愛情も深まり、精神的にも安定します。
家族のスキンシップとして、運動教育として、子どもの足を刺激していきましょう。
☆小山 雅弘