自分史上最高の身体へ
2016年8月24日
腸から誕生する子供たち
私たちの生命は、「腸」からスタートしています。
イメージできますか?
私が主に活動しているスポーツの現場では、選手たちに「人間はまずどこから出来るでしょうか?」と質問すると、一番多い答えは…
1位 脳
2位 皮膚
3位 脊髄
この回答がダントツ1位です。やはり、思考を司る脳からというイメージでしょうか。
私たちは、お母さんの胎内で、一個の受精卵細胞がどんどん分裂して胎児になります。この時、最初にできるのが「腸」なのです。成長するには、お母さんからの栄誉が必要不可欠だからです。
この腸から神経細胞ができ、脊髄を作り、これが成長して膨らみ、小腸、間脳、大脳辺縁系、大脳新皮質と神経細胞だらけの脳が出来上がります。
一方、腸にも脳に飲食した物などの情報を伝える、マイスナー神経叢(くさむら)と、内臓の働きを支配する迷走神経からも内臓の情報を脳に伝えています。
脳の視床下部から出る自律神経は、脳の指令や情報を伝える交感神経と、腸の情報を脳に伝える副交感神経があります。
心を感じ取る腸
お子さんが登校前になると、腹痛を訴えたり、お母さんが仕事に行こうとすると決まって腹痛や発熱を訴えるのは、ストレスを感じた脳から腸に伝わり、腸が独立して現状のストレスに合わせた症状を引き起こしていることが多いのです。
もちろん、全ての症状がストレス性とは限りませんが、忙しい朝に大変とは思いますが、お母さんの手をお腹に当て、お子さんの呼吸に合わせながら気持ちを落ち着かせてあげてください。
頭痛を訴える場合は後頭部や首の後ろに手を当ててあげてください。この時、お子さんにはゆっくりと呼吸し、吐くことにフォーカスさせてください。大事なのは息を吐くことです。
私たちは、驚いたり、ショックを受けたりすると、「息をのむ」というように、息を吐くことを止めてしまいがちです。典型的な症状が喘息です。ゆったりと呼吸しながら触れ合っている手から安心感を与えることで、お子さんの脳が落ち着き、腸からのストレス信号が止まります。これが本当の「手当て」です。夜、癇癪を起しやすかったり、寝つきの悪いお子さんにも是非、手当てしてあげてください。
上記に記した二つの神経叢(くさむら)は、1億以上の細胞の集まりで、全員で脳と関わって情報伝達に努めているのです。腸が小さな脳と言われることも納得できたのではないでしょうか。
腸を良好に保つ事が、私たちの心と身体を健康に保つ上で、最も重要なポイントとなるのです。
自律神経のバランスを保つのも、やる気をみなぎらせるにも、判断力を高めるにも、目標達成までのセルフイメージを上げるためにも、脳が適切な指令を出すことが重要ですが、その脳の細胞を良質な細胞に生まれ変わらせることで、はじめて持久力のある「攻めの思考」が可能となるのです。
ご自身やお子さんを輝かせるために、まず取り組むべきはセルフイメージを上げる腸を手に入れましょう!
次回は、最強の腸を手に入れるための、お腹に花を咲かせる方法をお伝えします。
☆TAMAYO