ローフード、発酵食品で腸内環境を整えよう
2016年10月15日
前回、セルフイメージを向上させるためにも「腸」が大切だという話をしました。
今回は、そんな「腸」に花を咲かせるための酵素ライフについてお話ししたいと思います。
最近よく耳や目にする、「腸内フローラ」。
腸内にいる微生物(腸内細菌)には、善玉菌、悪玉菌などを含めて、数多くの種類が存在し、腸壁を覆って生息しているのですが、その様子がお花畑のようだということで、「腸内フローラ」と呼ばれています。
私たちは、食べ物を口から入れたら、そのまま体内に吸収されるわけではありません。
多くの酵素によって分解され、栄養素は小腸で、水分は大腸で吸収されて、初めて体内に摂り入れたことになるのです。
腸内フローラは一人ひとり異なり、その人特有のフローラを形成しています。健康な人であれば、ある程度一定で悪玉菌よりも善玉菌が優勢に保たれています。
しかし、食事内容や加齢、ストレス、抗生物質や薬の服用などで腸内フローラは悪玉菌優勢の状態になり、腸内環境が悪化し、様々なトラブルを発生させるのです。
人と腸内フローラは、共存関係にあり、人は食と住処をあたえ、善玉菌は栄養の消化・吸収を助けるための「酵素」を作りだしたり、ビタミンB群やビタミンKを合成したり、病原菌の増殖を抑える物質を作って免疫機能を刺激したりと、様々な代謝物を作り出し健康をサポートしています。
一方悪玉菌は、きちんと消化されなかったたんぱく質を餌に腸内で増殖し、様々な有害物質を盛んに作り出してしまいます。この有害物質は、腸だけでなく、肝臓に障害を与え、血液を通じて全身に運ばれ、神経組織、免疫組織に害を及ぼしてしまいます。
また、日和見菌というグループもおり、善玉菌が優勢の時はおとなしくしているのですが、悪玉菌が増えると一緒になって悪さをはじめてしまいます。日和見菌は、腸内で一番多く、全体の70%と多いため、まずは未消化物を作らないことが大切です。
悪玉菌を増やさないためには、酵素を含み自己消化してくれるローフード(果物や生野菜)を積極的に取り入れた食生活を送りましょう。適度な運動をすること、ストレスを溜めないことも大切です。
同時に、糠漬け、納豆、キムチ、良質なヨーグルトなどの発酵食品で善玉菌を増やす食生活を心掛けるのもお忘れなく。
とくにアスリートの方は、ハードなトレーニングで内臓疲労を起こしていることが多いため、トレーニング後に発酵食品を摂るといいですね。
次回は、食を支えるメンタルについてお届けしようと思います。
☆TAMAYO