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日本人女性は、自分の身体と向き合う時間が少ない!?


【女性のライフステージとフィットネス(1)】

女性トップトレーナーの視点から訊く

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<お話を聞いた方>山本邦子さん
有限会社トータルらいふけあ代表
アスリート、一般生活者、年齢を問わず、生活の質・パフォーマンスの向上をめざし、一生涯を通じてセルフケアできる人間づくりをサポートしている。「動作教育を通した人間形成のお手伝い」をコンセプトにしたA-Yogaを開発。全国に「アテインヨガスタジオ」を展開、アクティブウェアAmami Ainaのプロデュースにも関わる。著書も多数。

自分の身体と向き合うこと

「日本の女性たちは、どのライフステージにおいても自分の身体と向き合う時間が少ないと感じます。仕事でも家庭でも周りの人を気づかい、和を重んじるので、自分が少しくらい肩こりや腰痛を感じても、相手に気を使わせないように、年齢のせいにしたり、天気のせいにしたりする(笑)。そのうち痛みや不調が、『よくあること』と自分にとって普通のこととして受け入れてしまい、本来どうあるべきかに目を向ける機会がないままに、年を重ねてしまう」。

山本邦子さんはアスレティックトレーナーとして活動し始めた当初の頃より、身体の動きをつくる“感覚”と“脳の働き”に着目し、トレーニングの指導にあたってきた。身体の痛みと認知の関係や、身体の感覚認知機能と、その認知情報をもとにつくられる動きの関係を探求する。その視点から、日本の女性がライフステージを健やかに移行していくうえで、重要なことは、「自分の身体と向き合うこと」と話す。


山本さんが教えるグループレッスンでもパーソナルトレーニングでも、女性にはまず自身の身体に目が向けられる時間をつくるという。

例えば、マットに仰向けに寝た状態で、身体の正中に一本の線を通すことをイメージする。その線を足先から辿ってみると、途中で線がゆがんだり、線が途切れたり感じることができる人もいる。

その線を中心に、足先の向きや、骨盤の高さ、肩の高さなどを確認するだけでも、女性は自分の身体に興味が持てるようになる。そこで自分の身体が「本来の姿ではない」ということを体感でき、少しのエクササイズであるべき姿に近づけることを体験することで、運動に対する興味を大きく引き上げることができるという。


脳の情報処理メカニズムを知る

女性の身体の悩みとして代表的な肩こり、腰痛、外反母趾を改善するうえで、脳の情報処理メカニズムを理解すると改善が早められると山本さんは説明する。

脳の指令が身体を動かしていることから、脳の指令部に集められる情報を変えてこそ、動きを確実に変えることができるのだ。

これは古くからはフェルデンクライスメソッド、近年では米国でZHealthメソッドとして長く研究されている理論で、これまでに脳科学やトップアスリートのパフォーマンス向上のために進められている研究からのエビデンスを応用するものだ。


例えば肩こりは、目を動かすだけでラクになる。そのメカニズムはこうだ。

動きをつくるための脳への情報は、主に「視覚」「前庭器官」「深部感覚」の3つで収集される。中でも「視覚」からの情報が重視される。この「視覚」が限定された状態が続くことで、脳は環境に異常を感じ、自分を守ろうと身体を戦闘態勢にする。

このとき、身体は各種の動きにブレーキをかけ、小さく固まろうとする。その状態でも、仕事や家事・育児に追われる女性は、気持ちにアクセルを踏んで身体を動かそうとする。ここに脳の指令と、身体の動きのギャップが生まれ、それが痛みに繋がっていく。

この「視覚」が限定された状態は、仕事でパソコンをずっと見続ける、スマホを見続けるなど、現代には溢れている。


外反母趾も同様で、ハイヒールを履いて身体の重心が、足の乗るべき場所に乗っていないことで、脳にその部分に侵害要素があるという情報が届き、脳は体の動きに制限をかけ始める。ところがそれに気づかず身体を動かし、気が付いたら痛みや悪化を招いてしまう。

大切なのは動作を改善すること。なので、足の指の間にクッションを挟むよりも、臀筋とハムストリングのトレーニングが根本的改善の近道。臀筋とハムストリングがきちんと働くことで、距骨とその上につながる脛骨や腓骨が適切な位置に戻り、それにより、足裏や周辺の筋肉が安全な状態と脳が認識したときに外反母趾が改善にむかう。

「40肩も、足関節の状態を良くすることで改善できることが多い」と山本さん。これも足裏の感覚が適正化されることで、脳に不要な危険信号が行かなくなる。それにより身体全体の動きに青信号がともり、腕がすっと上がるようになるという。

「Form Follows Function(動かし方に合わせて体がつくられる)という言葉がありますが、姿勢も、体型も、動かし方に合わせてつくられていきます。痛みが出るのは、痛くなる使い方をしているから。それを改善するには、身体の動きをつかさどる脳の信号を適正化することが、最も近道なのです。」


感覚を取り戻すことが第一歩

では、女性がライフステージごとに上手にフィットネスを採り入れるには、何から始めればいいのか。山本さんは、「感覚を取り戻すこと」と話す。


「身体の痛みや不具合も含め、自分の感覚が鈍ってしまっている人も多いので、まず、自分の五感で、何が一番心地いいのかを確かめてみることです」。五感の中でも、特に嗅覚は感覚の受容器が多いため、心地のいい香りを知り、それを身近に置いておくといいという。

さらに、匂いの種類は3種類あり、「トップ(柑橘)/新皮質が反応」「ミドル(草木・花)/旧皮質が反応」「ラスト(コケ・土・木系)/脳幹が反応」に分かれる。この香りが長く残る「ラスト」の匂いの中で心地のよさを感じることで、脳がバランスを取り戻し、自分の五感も取り戻せる第一歩になるという。


山本さんは、こう加える。

「女性は1ヶ月の周期で変化し続けているので、常に変わることに柔軟です。心地良く感じるものも変わるはず。各ライフステージはもちろん、その時その時に自分の心地いい感覚を確かめて、それに素直に生活すること。それが脳を整え、身体を整える、一番のフィットネスになると思います」。

「月刊ネクスト」2016年3月号 No.108より



☆LIVE編集部

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