ウェルネス&フィットネスビジネス成功の再定義
2017.03.15 水 オリジナル連載
健康・ウェルネス業界に関与する全ての方々に今一度じっくりと考えていただきたいテーマです。
健康・ウエルネス・フィットネスビジネスにとっての成功とは何でしょうか?
この業界に長く身を置くボクの中でもこの定義は何度か揺れ、矛盾を感じながらも徐々にそのカタチが見え始めてきたのがここ5、6年です。
新規参入として健康・ウェルネス業界へ他の業界からの数多くのアプローチが落ち着き始めたころからです。
最初から健康ビジネスをずっとやっていますという企業は実に少なくほとんど全ての企業が健康領域に参入してきて今こそ、健康・ウェルネス業界のプレイヤーとして活動しているというのがほんとの所です。
最初多くの新規参入者は巨大なニーズが存在するであろう健康業界で「大儲けできるはずだ!」という前提でアプローチをしてきました。さらに、過去の自分たちの成功体験フレームをそのまま健康業界に当てはめようとしました。
それがあまりにも機能しないものだから健康業界は儲からない!という断言をするビジネスパーソンまでいました。
厳密に言うのであれば健康・ウェルネス業界への他領域からの参入企業は自社における過去の成功方程式をそのまま持ち込んでも通用しないということなのです。
おそらく以前の成功方程式が機能した成果指標は儲け(=お金)でしょう。
それが健康・ウェルネス業界では大きく動かない、、、。
健康・ウェルネス業界でのビジネスの成功とは何なのでしょうか?
この業界における顧客価値はなんらかの健康に関わる解決であり変化です。
そしてそれは持続性あるものが最も望ましい。ということは関係性が続くコトを意味します。
時間や価値観を共有する全人格的な幅がそこに存在します。
ダイエットという課題を単に過体重という側面だけでアプローチするよりQOL全体のフレームで課題整理して行く方が解決確率が高まる例のように単一なる尺度だけで成功を定義するのは健康・ウェルネス業界では現実的ではありません!
お金はビジネスなので絶対必要です。
でも、それだけで駄目だということです。
あなたの健康・ウェルネスビジネスの成功の定義を教えてください!
【バックナンバー】
第2回 オープンイノベーションの時代-ヘルスケア事業に必要な5つの視点
第4回 チェック&ソリューション ヘルスケアサービスの基本型
第6回 ピア&トゥギャザー アウトカムへの行動継続のフレームデザイン
第10回 健康サービスとオープン化
第15回 健康ビジネスにおける“相互学習関係”
第16回 “ちょっと”チャレンジ
第17回 バーテンダーに学ぶ
第18回 エフェクトコンテンツ(effect contents)
第19回 スタート品質と継続率
第20回 グループ(group)
>>>Write by Kohei Okawa
大川 耕平
1960年7月18日 東京生まれ 慶応義塾大学法学部政治学科卒。健康&ウェルネス業界における新事業開発から人材育成、ナレッジ強化、ビジネスマッチングサポートを展開中。1999年創刊の健康ビジネス情報メールマガジンHBW(ヘルスビズウォッチ)の読者は約1000社のビジネスユーザ中心。読者とのミーティングセッションに力を入れている。
・HBW(ヘルスビズウォッチ)発行人
・プロジェクト・マネジメントスペシャリスト
ブログ「健康ビジネスプロジェクトの現場から」http://ameblo.jp/projectgenki/
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