グループ(group)
2017.01.26 木 オリジナル連載健康サービス事業を育成し、拡大し、持続させていくための技術としてコミュニティをどう設計しどう運営して行くか?
これはボクが言うコミュニティデザイン&ドライブというキーワードで説明できるのですが、「その前にコミュニティをどうつくっていくか?」について、なかなか自社内で消化できないという相談を最近数多くいただきます。
そんなに難しく考えることはないんです。
でも、実践が必要で経験しながら学んでいくが正解です。
コミュニティは何らかの共同体です。
・あるサービスブランドのファンのコミュニティ
・ダイエットサービス参加者のコミュニティ
・健康機器ユーザーのコミュニティ
・ランニングアプリのコミュニティ
こういったデザインされたコミュニティがどの企業のどんなサービスでもできるか?と問われればノーです。
コミュニティをつくっていくためのステップがあります。
まずは自社サービス参加者のグループとしてのコミュニケーションが成立するか?
そこでのコミュニケーションが参加者満足につながっていくか?
自社サービスの参加者向けにあるテーマを設定し情報提供をしていくと、設定したテーマに合意しながらも参加者は様々な反応をします。
つまり、こちらが設定したテーマで括れる範囲や濃度にはある意味限界があることをここで知ることになります。
初期段階のテーマ設定は多くの場合、手前勝手に設定されます。
それに対した反応は一律ではないということです。
賛否両論ありながらも大筋合意形成を共有できる範囲が「グループ」です。
このグループの中にみつかる更なるグループの種(テーマ)がコミュニティとして萌芽していくものとなります。
コミュニティ成立のプロセスを共有しながら成長させコミュニティにしていくというステップが実はあるんですね。
テーマ設定
↓
グループ募集
↓
様々な反応
↓
更なるテーマ設定
↓
コミュニティ化
というステップです。いかがですか?
貴社サービスはどんなグルーピングが可能ですか?
【バックナンバー】
第2回 オープンイノベーションの時代-ヘルスケア事業に必要な5つの視点
第4回 チェック&ソリューション ヘルスケアサービスの基本型
第6回 ピア&トゥギャザー アウトカムへの行動継続のフレームデザイン
第10回 健康サービスとオープン化
第15回 健康ビジネスにおける“相互学習関係”
第16回 “ちょっと”チャレンジ
第17回 バーテンダーに学ぶ
第18回 エフェクトコンテンツ(effect contents)
第19回 スタート品質と継続率
>>>Write by Kohei Okawa
大川 耕平
1960年7月18日 東京生まれ 慶応義塾大学法学部政治学科卒。健康&ウェルネス業界における新事業開発から人材育成、ナレッジ強化、ビジネスマッチングサポートを展開中。1999年創刊の健康ビジネス情報メールマガジンHBW(ヘルスビズウォッチ)の読者は約1000社のビジネスユーザ中心。読者とのミーティングセッションに力を入れている。
・HBW(ヘルスビズウォッチ)発行人
・プロジェクト・マネジメントスペシャリスト
ブログ「健康ビジネスプロジェクトの現場から」http://ameblo.jp/projectgenki/
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