Bodystroming “ボディストーミング”
2016.01.27 水 オリジナル連載
顧客視点でサービスプロセスを体験的に分析・模索するメソッドとして『ボディストーミング』があります。
身体をつかって感じアイデアを出すブレーンストーミングの行動版です。
接客営業におけるロールプレイを開発するサービスプロセスに様々な工夫がどう機能するか?
価値提案になっているか?
もっとよくするにはどうすればいいか?
を体験的にアイデアチャッチしていくメソッドです。
ぼくのワークショップ受講者の中にとても分かりやすくユニークなボディストーミングをやりはじめた方がいてその流れを先日ボクも体験させてもらいました。
コミュニケーションデザインを専門とする彼が考えて試し、改良して磨いているその方法は「パンフレットくん」「アプリちゃん」「ウェブサイトさん」という企業が顧客コミュニケーションツールとして日常的に運用しているメディアになりきったコミュニケーション体験ボディストーミングです。
ぼくはパンフレットくんになりお客様を演じる相手に差し出されます。
これを動作を交えて体験していくのです。幼稚園の学芸会で「木」の役を演じるのと似てます(笑)
紙で印刷されたパンフレットに本来は感情などないわけですが「本当にやりたいことは何ですか?」と相手から問われます。
パンフレットしてボクがやりたいことは、、、という発想を重ねて行きここでの設定条件のパンフレットのミッションが導かれるというボディストーミングだったのですが、実に新鮮な体験と多くの気づきを得ることが出来ました。
パンフレットの気持ちについてかつてボクは考えたこともありませんでした。制作には過去たくさん経験しているけど全く角度が異なるものでした。
パンフレットも顧客との重要なタッチポイントになり得るわけです。
吟味されたパンフレットの前後工程にどういった仕掛けを設けるか?
貴重な顧客接点をどうデザインするか?
カラダを動かし、感じながら、インサイトを深めてさらに気づきを得ていくボディーストーミングは手軽にトライできる経験デザインアプローチですね。
是非オススメです!
【バックナンバー】
第2回 オープンイノベーションの時代-ヘルスケア事業に必要な5つの視点
第4回 チェック&ソリューション ヘルスケアサービスの基本型
第6回 ピア&トゥギャザー アウトカムへの行動継続のフレームデザイン
第10回 健康サービスとオープン化
>>>Write by Kohei Okawa
大川 耕平
1960年7月18日 東京生まれ 慶応義塾大学法学部政治学科卒。健康&ウェルネス業界における新事業開発から人材育成、ナレッジ強化、ビジネスマッチングサポートを展開中。1999年創刊の健康ビジネス情報メールマガジンHBW(ヘルスビズウォッチ)の読者は約1000社のビジネスユーザ中心。読者とのミーティングセッションに力を入れている。
・HBW(ヘルスビズウォッチ)発行人
・プロジェクト・マネジメントスペシャリスト
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