“ちょっと”チャレンジ
2016.08.08 月 オリジナル連載“健康ウェルネス事業”とは、生活者の健康ウェルネスに向けたサポートを行うことで、いかに満足感ある成果に導くことができるかが最も重要です。経験豊富で顧客からの評価も高い食事・生活習慣・運動各分野のコーチ・アドバイザーに対象者との関係構築のコツを伺うと、共通点がいくつかあり、そのひとつのキーワードが「ちょっとチャレンジ」です。
「ちょっとチャレンジとは」対象者のちょっとしたチャレンジ活動を、一緒に体験して寄り添うという位置関係をとることを指します。
なんらかの改善や向上を目指す活動はいかに継続できるか?がとても重要です。その際、継続性を維持するマインドは参加者の中に存在しなければなりません。
そう、「主体性」です。
その主体性エンジンを継続的に動かす刺激やスイッチがちょっとチャレンジの“体験共有”なのです。達成可能なチェレンジに寄り添い、達成感を刺激し共有するのだそうです。
この関係性を構図的に説明すると三角形を思い浮かべてください。
3つの点のひとつがチャレンジ目標。
1つが参加者そしてもうひとつがアドバイザー。その二人が目標という点にお互いが向いているという構図(※この構図はハッピートライアングルとも言います)
健康ウェルネス事業において顧客体験の品質マネジメント技術は基本形があります。
そして現在成功しているサービス事業の中ではその基本形はフル活用されています。このハッピートライアングルはその好例と言えます。
今後もICTの進化によって様々な顧客コミュニケーションメソッドが登場してくるでしょう。
例えばライフログをトラッキングする様々なデバイスなどまだまだ増えるでしょう。デバイス利用者とトラッキングしたデータをフックに様々なコミュニケーションが可能です。
しかし、生活者の希望やマインドが全く違うものになることはなく今まで一緒です。新しい技術が全く違う喜びを提供することはなく、新しい技術が基本的な喜びに新たな角度でスイッチを入れてくれると考えるのが自然です。
新しい技術がどんどん出てくれば来るほど基本形が重要です!!
【バックナンバー】
第2回 オープンイノベーションの時代-ヘルスケア事業に必要な5つの視点
第4回 チェック&ソリューション ヘルスケアサービスの基本型
第6回 ピア&トゥギャザー アウトカムへの行動継続のフレームデザイン
第10回 健康サービスとオープン化
第15回 健康ビジネスにおける”相互学習関係”
>>>Write by Kohei Okawa
大川 耕平
1960年7月18日 東京生まれ 慶応義塾大学法学部政治学科卒。健康&ウェルネス業界における新事業開発から人材育成、ナレッジ強化、ビジネスマッチングサポートを展開中。1999年創刊の健康ビジネス情報メールマガジンHBW(ヘルスビズウォッチ)の読者は約1000社のビジネスユーザ中心。読者とのミーティングセッションに力を入れている。
・HBW(ヘルスビズウォッチ)発行人
・プロジェクト・マネジメントスペシャリスト
ブログ「健康ビジネスプロジェクトの現場から」http://ameblo.jp/projectgenki/
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