健康ビジネスにおける”相互学習関係”
2016.07.12 火 オリジナル連載健康ビジネスの全てに言えることですが、健康は何らかの健康作用がある行為を継続していくことによって成果を得ることができます。
つまり健康成果は健康行動作用の“継続”によるということです。
突然ですが、「共創マーケティング」という言葉をお聞きになったことありますか?
ソーシャルメディアが登場しコミュニケーションそのもののあり方が変化しています。その変化をマーケティングの大家フィリップ・コトラーは次のように3段階で整理しています。
Marketing1.0→2.0→3.0
Marketing1.0の時代はマスマーケティングによるモノ大量生産販売がメインでした。
Marketing2.0は成熟化社会にあって個のニーズに対応したアプローチ差別化がメインでした。
それがMarketing3.0(現在進行中)になると多対多のソーシャルコミュニケーションによる”共創”・”シェア”が広がっていくというものです。
共に創るコミュニケーションが中心となっているのが共創マーケティングという意味です。
商品・サービスを売るまでのマーケティングから売った後の顧客体験に寄りそうマーケティングとも言えます。
この顧客との継続コミュニケーションのコンセプトが相互学習関係なのです。
俗に言う3Cモデルがあります。
Cカンパニー(自社)
Cカスタマー(顧客・市場)
Cコンペティター(競合)
この自社と顧客の垣根が完全に崩れはじめているという見方をソーシャルメディアはします。
- 一緒に
- 刺激し合い
- 教え合い
- 相手のことを考えて
- 貢献するマインド
- 共有する
- 成長を支え合う
- 喜びをシェアする
- 貢献できることを喜び幸せを感じる
etcという感覚が「相互学習関係」の心であり、このマインドセットがソーシャルメィアマーケティングをより価値あるものに成長させてくれるのです。
ビジネスモデルでBtoCという表現をしていましたが、相互学習関係の発展的なビジネスモデルではwith Cが正解です。としてこれが今後の成長構造のコアになります。
自社の相互学習関係はどうなっているだろうか?
顧客に貢献できているだろうか?
顧客はより深い関わりを求めているだろうか?
こんな視点で自社事業を振り返ってみる価値きっとありますよ!!
【バックナンバー】
第2回 オープンイノベーションの時代-ヘルスケア事業に必要な5つの視点
第4回 チェック&ソリューション ヘルスケアサービスの基本型
第6回 ピア&トゥギャザー アウトカムへの行動継続のフレームデザイン
第10回 健康サービスとオープン化
>>>Write by Kohei Okawa
大川 耕平
1960年7月18日 東京生まれ 慶応義塾大学法学部政治学科卒。健康&ウェルネス業界における新事業開発から人材育成、ナレッジ強化、ビジネスマッチングサポートを展開中。1999年創刊の健康ビジネス情報メールマガジンHBW(ヘルスビズウォッチ)の読者は約1000社のビジネスユーザ中心。読者とのミーティングセッションに力を入れている。
・HBW(ヘルスビズウォッチ)発行人
・プロジェクト・マネジメントスペシャリスト
ブログ「健康ビジネスプロジェクトの現場から」http://ameblo.jp/projectgenki/
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