エフェクトコンテンツ(effect contents)
2016.10.03 月 オリジナル連載
直訳すれば効力のあるコンテンツ(情報)です。もう少し噛み砕くと相手の健康効果に作用する情報のことです。
例えば、情報薬という考え方があります。
適切なタイミングで与える意味ある情報は相手にとって薬と同じような効果をもたらすという考え方です。つまり情報に効力があるとことです。
ここで重要になるのは実は”タイミング”です。
せっかくの効力ある情報もタイミングが異なればその効力を発揮しません。
健康に役立つ情報を網羅しただけではなかなかそれだけで意味を発揮しません。
健康サービス事業者にとってどれだけ豊富なコンテンツを保有しているか?は重要です。
全てを自前で用意するか?パートナーに提供してもらうか?それぞれのスタイルなのでどちらでもまた組合わせでも構いません。
重要なことは保有している、あるいは用意しているコンテンツがエフェクトを持っているものなのか?それをどう把握するのか?
コンテンツに触れてみて・・・
・価値を感じなかった
・ためになったと感じたけど何もしなかった
・記録した
・やってみたくなった
・やってみた
・他人に体験を話した
接触した相手がどう思考・行動するかによってコンテンツのパワーを評価できます。
そしてコンテンツ提供のポジションあるいはタイミングは相手にとって適切か?
という視点で分析してみるとどうなるでしょうか?
多くの場合コンテンツは、一度つくってアーカイブしていくアクセス解析をして、そこそこのスコアであればOKとするというのが一般的です。相手がどのような行動をし、思考を持ったかまでを把握していないことは片手落ちと言えませんか!?
コンテンツが豊富な健康サービス事業サイトはそれこそいっぱい登場し、存在しています。今後も増えるでしょう。
さて、サイト訪問者サービス提供者に対してエフェクトコンテンツが効果的な文脈タイミングで提供できているか?
コンテンツの価値は実は提供側には存在しません。相手が受け取って行動や思考を起こした時に価値創造が成立します。
コンテンツの価値化をもっと丁寧に考えませんか?
【バックナンバー】
第2回 オープンイノベーションの時代-ヘルスケア事業に必要な5つの視点
第4回 チェック&ソリューション ヘルスケアサービスの基本型
第6回 ピア&トゥギャザー アウトカムへの行動継続のフレームデザイン
第10回 健康サービスとオープン化
第15回 健康ビジネスにおける“相互学習関係”
第16回 “ちょっと”チャレンジ
第17回 バーテンダーに学ぶ
>>>Write by Kohei Okawa
大川 耕平
1960年7月18日 東京生まれ 慶応義塾大学法学部政治学科卒。健康&ウェルネス業界における新事業開発から人材育成、ナレッジ強化、ビジネスマッチングサポートを展開中。1999年創刊の健康ビジネス情報メールマガジンHBW(ヘルスビズウォッチ)の読者は約1000社のビジネスユーザ中心。読者とのミーティングセッションに力を入れている。
・HBW(ヘルスビズウォッチ)発行人
・プロジェクト・マネジメントスペシャリスト
ブログ「健康ビジネスプロジェクトの現場から」http://ameblo.jp/projectgenki/
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