【NEXT 5月特集】男のピラティス・ヨガ "Core Power Yoga CPY©"篇
2016.05.08 日 スキルアップセレブのエクササイズとして米国でブームとなり、日本にも広く浸透したピラティスとヨガ。
ピラティスは、ジョセフ・ピラティス氏がドイツ軍人のリハビリとして開発したエクササイズをベースに、各関節の可動域を確保するとともに、姿勢を安定させるインナーマッスルを活性化することで、安全に効率的に動ける身体をつくることができる。ヨガは、ゆっくりとしたポーズをくり返すことで、自分の身体や意識のくせに気づき、より冷静に効果的に状況に対処できる身体と心が培える。
こうした本質的なエクササイズ効果が認識されるようになり、今、男性の間でもピラティスとヨガが広がってきている。今回は、男性の視点から見るピラティスとヨガの魅力から、あらためてそのエクササイズとしての本質的な価値に迫る。
Core Power Yoga CPY©
身体の意識を高めることが、動きのクオリティを高める自分の中の、パーソナルトレーナーが気づきを促す
「Core Power Yoga CPY」は、スポーツ医学に基づいた機能解剖をもとに、身体機能の改善を目的とした38ポーズから構成されたヨガプログラム。
反動を使わずゆっくりとした動きの中で特定のポーズを連続して行うことで、代償動作と制限が顕著に表れることになる。その体感を通じて、自分の身体と向き合う事で自身の身体への気づきを高めることができる。
ポーズの大半は左右非対称で、モビリティーとスタビリティーの両方を高めることができる流れで構成されており、単に安定した強い体幹だけでなく、全身が連動してバランス良く動ける身体を築く事を目的としたメソットとなっている。野球やラグビーをはじめ、身体を安定させて、高いパワーを発揮することが要求される競技のアスリートに広く支持されている。
また、身体の感覚が高まることで、ウェイトトレーニングやランニングをはじめすべてのトレーニングが、より効果的に行えるようになる。
私にとってのヨガ
最初にヨガに興味を持ったのは、プロ野球ニュースで、選手たちがオフシーズンにヨガをトレーニングに採り入れていることを見たのがきっかけです。
“はやりものだな”と思ったものの、JATIの継続教育セミナーに本橋恵美さんの「Core Power Yoga CPY」があったので、興味本位で受講しました。
正直最初は甘く見ていたのですが、実際に体験しているうちに「キツいな」「普段把握している欠点が顕著に出てしまう」と感じ始め、レッスンが終わった後に、身体が驚くほど軽くなり、身体のバランスが整った実感がありました。
そのレッスンには多くのトレーナーたちが参加していたのですが、普段体幹トレーニングを指導しているトレーナー陣も苦戦していました。
自分もトレーナーとして長い指導歴からくる自負があったのですが、あまりのインパクトに興味を持ちました。Core Power Yoga CPYの優れたところは、ゆっくりとした動きで自分の身体の状態が確認できるため、身体への意識が高まり、自分で気づきを得て修正できるところです。
トレーナーに指摘されることや、自分が普段感じていることが、動きの中で確認できるので、「自分の中にパーソナルトレーナーを持てるような感覚」です。
自分の感覚を磨くことで、トレーニングはもちろん、日常生活での動きのクオリティが高まり、大事なシーンでのパフォーマンス発揮を可能にします。今後も、Core Power Yoga CPYを採り入れながら、一人ひとりが自身の身体をいい状態に保てるお手伝いをしていきたいと考えています。
お話しを訊いた方:須藤慎輔さん
パーソナルトレーナー、EMI Core Power Yoga CPY©、認定インストラクター
【男のピラティス】
CASE #1 -ポールスターピラティス@ボディワークスタジオ元気工房
CASE #2 -Silk Suspension™@Studio Body Design
CASE #7 -PHIピラティス@ピラティス&コアアラインスタジオB&B
CASE #9 -SUPピラティス@Rainbow House 奥多摩
【男のヨガ】
CASE #1 -ヨガシナジー@アンダーザライトヨガスクール
CASE #2 -メディカルヨガ@PT conditioning room
※特集内容はインストラクター・トレーナーのキャリアマガジン誌「月刊NEXT2016年5月号」でもご覧いただけます。
【記事出典】
月刊NEXT 2016/December No.110
【企画・構成】
株式会社クラブビジネスジャパン
オンライン事業部フィットネスビジネス編集部:庄子 悟