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【NEXT 5月特集】男のピラティス・ヨガ "ピフィラテス"篇

2016.05.04 水 スキルアップ

セレブのエクササイズとして米国でブームとなり、日本にも広く浸透したピラティスとヨガ。

ピラティスは、ジョセフ・ピラティス氏がドイツ軍人のリハビリとして開発したエクササイズをベースに、各関節の可動域を確保するとともに、姿勢を安定させるインナーマッスルを活性化することで、安全に効率的に動ける身体をつくることができる。ヨガは、ゆっくりとしたポーズをくり返すことで、自分の身体や意識のくせに気づき、より冷静に効果的に状況に対処できる身体と心が培える。

こうした本質的なエクササイズ効果が認識されるようになり、今、男性の間でもピラティスとヨガが広がってきている。今回は、男性の視点から見るピラティスとヨガの魅力から、あらためてそのエクササイズとしての本質的な価値に迫る。

ピフィラテス@ピラティスラボ代官山

骨盤底筋群にアプローチして男性としての尊厳を守る

「Pfilates(ピフィラテス)」は、最初の2文字を「Pelvic Floor(骨盤底筋群)」の頭文字としているとおり、骨盤底筋群の活性化に焦点を当てたエクササイズである。

米国の婦人泌尿外科の権威であるクロフォード博士が開発し、これまでに筋電図を用いた効果測定などでエビデンスが揃ってきていることから、日本でも泌尿器科、産婦人科のドクターたちを中心に注目されるプログラムとなっている。
一般生活者にとっても、高齢者の尿失禁、便失禁をはじめ、高齢による心身の衰えを予防するエクササイズは、高齢者本人にも、介護の家族からも切望されている。

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高齢者の健康情報雑誌でも幾度となく特集されており、特に男性にとっては、尊厳ある人生をまっとうするうえでも骨盤底筋群の働きは欠かせないとして、体幹トレーニングとともに紹介されることが増えている。

私にとってのピラティス

1999年にスポーツドクターとして、サンフランシスコに研修に行った際に、聖フランシス病院スポーツ医科学センターのロビー脇にピラティス専用ルームを見たのが、ピラティスとの最初の出会いです。

ここは米国スポーツ医科学の権威であるジェームス・ゲーリック博士がピラティス第一世代のロン・フレッチャーを雇い、初めてピラティスを医療として導入した場所。その時にピラティスについて説明をしてくれたのが、エリザベス・ラーカムという、ポールスターピラティス創設者の一人でした。

その説明にピン!と来て、「将来開業することがあったら、必ずこれを導入したい」と感じたことを覚えています。そして2005年にコンプリヘンシブ認定を受け、同年のクリニック開業とともにピラティスも導入。同時に日本ピラティス(リハビリテーション)研究会を立ち上げ、医療従事者とフィットネス指導者両方にピラティスの啓発や情報交換ができる場を設けています。

2008年には日本初のPMA認定スタジオをオープンさせ、以来、欧米のピラティススタジオを参考に、コアラインや、サスペンション、ジャイロなどの機器や、ピフィラテス、カラダ取説をはじめとしたプログラムを積極的に日本に紹介しています。

ピラティスのフィロソフィー「世界中の一人ひとりが今よりもっと自分の心身を使いこなせるようになったら、世界はもっと良くなる」に共感し、今後もその状況に近づける環境づくりに尽力していきたいと思います。

お話しを訊いた方:武田淳也さん
スポーツドクター、スポーツ・栄養クリニック院長、ピラティスラボ代表

【男のピラティス】

CASE #1 -ポールスターピラティス@ボディワークスタジオ元気工房

CASE #2 -Silk Suspension™@Studio Body Design

CASE #3 -ピークピラティス@ピラティスアライアンス

CASE #4 -ピラフェクト@TAIKANZ

CASE #5 -アスリートピラティス

CASE #6 -DPS@スタジオビーキューブ®

CASE #7 -PHIピラティス@ピラティス&コアアラインスタジオB&B

CASE #8 -コアコンディショニング@PLAY

CASE #9 -SUPピラティス@Rainbow House 奥多摩

CASE #10 -ピフィラテス@ピラティスラボ代官山

【男のヨガ】

CASE #1 -ヨガシナジー@アンダーザライトヨガスクール

CASE #2 -メディカルヨガ@PT conditioning room

CASE #3 -メンズヨガ@スタジオ・ヨギー

CASE #4 -Core Power Yoga CPY©

 ※特集内容はインストラクター・トレーナーのキャリアマガジン誌「月刊NEXT2016年5月号」でもご覧いただけます。

【記事出典】
月刊NEXT 2016/December No.110 

【企画・構成】
株式会社クラブビジネスジャパン
オンライン事業部フィットネスビジネス編集部:庄子  悟