【NEXT 5月特集】男のピラティス・ヨガ ＂メンズヨガ＂篇
2016.05.07 土 スキルアップ
セレブのエクササイズとして米国でブームとなり、日本にも広く浸透したピラティスとヨガ。
ピラティスは、ジョセフ・ピラティス氏がドイツ軍人のリハビリとして開発したエクササイズをベースに、各関節の可動域を確保するとともに、姿勢を安定させるインナーマッスルを活性化することで、安全に効率的に動ける身体をつくることができる。ヨガは、ゆっくりとしたポーズをくり返すことで、自分の身体や意識のくせに気づき、より冷静に効果的に状況に対処できる身体と心が培える。
こうした本質的なエクササイズ効果が認識されるようになり、今、男性の間でもピラティスとヨガが広がってきている。今回は、男性の視点から見るピラティスとヨガの魅力から、あらためてそのエクササイズとしての本質的な価値に迫る。
メンズヨガ＠スタジオ・ヨギー
ヨガはサーファーの定番トレーニング、身体が硬くても筋力がある男性は上達が早い
メンズヨガは、男性の参加しやすさを最優先させたヨガ。
スタジオ・ヨギー新宿WESTでヨガに興味を持つすべての男性が、気軽にさまざまなヨガを体験できるようにと、2016年2月にスタートしたクラス。男性のニーズに合わせたヨガプログラムを、インストラクターたちが週替わりで提供している。
スタジオ・ヨギーでは、これまでも駅前立地で、都会で働く層の人々が気軽にヨガの魅力や効果に触れて貰えるように、解剖学や生理学など科学的根拠にもとづき、1回の参加から何らかの効果が感じられるようなプログラムを開発～提供してきているが、メンズヨガはそれをさらに進化させ、仕事などで定期的に通いにくい男性が、クラスでヨガのポイントを学ぶことで、自分で自分のライフスタイルに採り入れられるように配慮したレッスン内容としている。
毎回25人の定員は満員で、3～4割が初めてスタジオのヨガに参加する人。多くは、「身体が硬い自分が、美しく身体がやわらかい女性ばかりのスタジオに入っていけない」と二の足を踏んでいた人たちだ。
男性は筋力がある分、身体の構造を知り、使い方を覚えると上達も早く、効果も得られやすいという。男性のヨガ参加者の拡大に確かな手ごたえが感じられるレッスンとなっている。
私にとってのヨガ
ヨガを始めたのは2003年頃。ヨガに興味を持ったのは、サーフィンのトレーニングとしてヨガが採り入れられることを知ったのがきっかけです。
当時ニュージーランドに留学をしていたのですが、ニュージーランドはサーフィンが国技のような存在になっていて、プロサーファーはもちろん、サーフィンをやる多くの人がヨガをトレーニングに採り入れています。
その後日本に帰国して地元の名古屋にちょうどスタジオ・ヨギーができるということで、すぐに受けに行きました。間もなくインストラクター養成コースも始まり、就活のタイミングでしたので、ヨガを仕事にすれば、思う存分トレーニングができると、インストラクターになりました。
以来、指導者としてヨガにかかわってきています。
私にとって、ヨガは、初めて受けたときに想像以上に汗が出たこと、そして続けていくうちに、サーフィンでのパフォーマンスが確実に高まる実感があってどんどん興味が惹かれていきました。
フィジカル面はもちろん、メンタル面での効果も大きく、ヨガでの呼吸法や、状況への対処のしかたを学ぶうちに、サーフィンや日常で緊張する場面でも冷静に力を発揮できるようになりました。男性は職人気質の人も多いので、ヨガの良さに触れると、自身でコツコツ練習する人も多いです。
トレーニングやスポーツで筋力のある人は、身体の構造や使い方を学ぶことで、可動域が出せてポーズの上達も早いので、男性のほうが、ヨガの効果を楽しみやすいと感じてい
ます。今後はさらにジュニア世代やキッズ世代にもヨガの良さを伝えていきたいです。
お話しを訊いた方：マサさん
スタジオヨギー、スクール・サブディレクター
【男のピラティス】
CASE #1 －ポールスターピラティス＠ボディワークスタジオ元気工房
CASE #2 －Silk Suspension™＠Studio Body Design
CASE #7 －PHIピラティス＠ピラティス＆コアアラインスタジオB&B
CASE #9 －SUPピラティス＠Rainbow House 奥多摩
【男のヨガ】
CASE #1 －ヨガシナジー＠アンダーザライトヨガスクール
CASE #2 －メディカルヨガ＠PT conditioning room
※特集内容はインストラクター・トレーナーのキャリアマガジン誌「月刊NEXT2016年5月号」でもご覧いただけます。
【記事出典】
月刊NEXT 2016/December No.110
【企画・構成】
株式会社クラブビジネスジャパン
オンライン事業部フィットネスビジネス編集部：庄子 悟