【NEXT 5月特集】男のピラティス・ヨガ "SUPピラティス"篇
2016.05.03 火 スキルアップ
セレブのエクササイズとして米国でブームとなり、日本にも広く浸透したピラティスとヨガ。
ピラティスは、ジョセフ・ピラティス氏がドイツ軍人のリハビリとして開発したエクササイズをベースに、各関節の可動域を確保するとともに、姿勢を安定させるインナーマッスルを活性化することで、安全に効率的に動ける身体をつくることができる。ヨガは、ゆっくりとしたポーズをくり返すことで、自分の身体や意識のくせに気づき、より冷静に効果的に状況に対処できる身体と心が培える。
こうした本質的なエクササイズ効果が認識されるようになり、今、男性の間でもピラティスとヨガが広がってきている。今回は、男性の視点から見るピラティスとヨガの魅力から、あらためてそのエクササイズとしての本質的な価値に迫る。
SUPピラティス@Rainbow House 奥多摩
波のゆらぎがインナーマッスルに効く自然と調和して治癒力を倍増
SUPとは「スタンドアップパドル」の略で、サーフボードのような形をした、水上での安定感の高いボードの上で行うエクササイズ。SUPヨガを中心に世界的に広がりを見せている。
SUPエクササイズでは、足元が不安定な環境でエクササイズをすることで、身体の感覚を高め、コアを安定させながら効果的に動く練習ができる。このことがファンクショナルトレーニングの概念にも繋がり、男性トレーナーからも注目を集めている。
SUPボードは海上で行う硬いポリエステルのものから、川辺で行う空気で膨らませるインフレータブルタイプのものまでさまざまに開発されており、近年ではアウトドアショップでも販売され、個人でもSUPエクササイズに取り組む人が増えている。
「SUPピラティス」のレッスンは、まずボードの上に座った状態で、パドルで水上を移動する練習から始まり、ピラティスのエクササイズの中でも、マットピラティスの四つん這いの状態で行うポーズを中心に、水上のゆらぎの中で身体をバランスさせながら動かすことで、インナーマッスルにアプローチしていく。
アウトドアで行う開放感もあり、ピラティスが重視する呼吸も自然に大きく行えることもインナーマッスルの活性化に繋がる。
私にとってのピラティス
24歳までプロサーフィンの選手を目指していましたが、持病の腰痛が悪化し、鍼やマッサージでは治らなくなってしまいました。
そのとき、「ピラティス」を母から教えてもらいました。母は脳科学の分野で、赤ちゃんや子どもの動きを通して育脳の活動をしていますが、そこでピラティスが注目されていたんです。
ちょうど日本のフィットネスクラブにヨガやピラティスが導入され始めたころのことです。そこで、縁あってbasiピラティスススタジオを運営する企業の社員となり、徹底的な研修を受けて先輩やお客様に沢山の事を学び成長させて頂きました。
その後、アウトドアフィットネスを展開する株式会社BEACH TOWNの黒野崇さんと出会い、黒野さんが医師の視点から、ピラティスやヨガ、SUP、トレッキングなど複合的なエクササイズをアウトドアで提供していることに共感して、アウトドアフィットネスに軸足を置いた指導にシフトしました。
そうした経緯もあって、6年前から「SUPピラティス」を提供しています。
自然の環境でエクササイズを行うことや、複合的なエクササイズをライフスタイルに採り入れることで、運動効果が早く得られることを実感しています。私自身も、腰痛もすっかり良くなり、特にピラティスは「歯磨き」のように毎日行っています。
お話しを訊いた方:小関陸史さん
ピラティス・ヨガインストラクター、Rainbow House 奥多摩 代表
【男のピラティス】
CASE #1 -ポールスターピラティス@ボディワークスタジオ元気工房
CASE #2 -Silk Suspension™@Studio Body Design
CASE #7 -PHIピラティス@ピラティス&コアアラインスタジオB&B
CASE #9 -SUPピラティス@Rainbow House 奥多摩
【男のヨガ】
CASE #1 -ヨガシナジー@アンダーザライトヨガスクール
CASE #2 -メディカルヨガ@PT conditioning room
※特集内容はインストラクター・トレーナーのキャリアマガジン誌「月刊NEXT2016年5月号」でもご覧いただけます。
【記事出典】
月刊NEXT 2016/December No.110
【企画・構成】
株式会社クラブビジネスジャパン
オンライン事業部フィットネスビジネス編集部:庄子 悟