【NEXT 5月特集】男のピラティス・ヨガ "ピラフェクト"篇
2016.04.28 木 スキルアップセレブのエクササイズとして米国でブームとなり、日本にも広く浸透したピラティスとヨガ。
ピラティスは、ジョセフ・ピラティス氏がドイツ軍人のリハビリとして開発したエクササイズをベースに、各関節の可動域を確保するとともに、姿勢を安定させるインナーマッスルを活性化することで、安全に効率的に動ける身体をつくることができる。ヨガは、ゆっくりとしたポーズをくり返すことで、自分の身体や意識のくせに気づき、より冷静に効果的に状況に対処できる身体と心が培える。
こうした本質的なエクササイズ効果が認識されるようになり、今、男性の間でもピラティスとヨガが広がってきている。今回は、男性の視点から見るピラティスとヨガの魅力から、あらためてそのエクササイズとしての本質的な価値に迫る。
ピラフェクト@TAIKANZ
身体が硬くても、フレックスバレルが動きをサポート!男性ニーズが高い運動不足解消やゴルフ上達に効果
「ピラフェクト」は、“ピラティス”と“パーフェクト”を繋げた造語で、体幹トレーニング専門スタジオTAIKANZで開発したピラティスプログラム。60分間のグループエクササイズで、「フレキシブル」「ステイブル」「アクティブ」の3つの体力要素をバランス良く高められるように構成されている。
柔軟性を高める「フレキシブル」と、動きの安定感をつくる「ステイブル」のパートでは、フレックスバレルを用いて、ヨガやピラティスのエクササイズで身体を整えていく。「アクティブ」では、プッシュアップやランジなどで筋力を高める。
フレックスバレルを利用することで、動きがサポートされることから各エクササイズに取り組みやすい。身体の硬い男性でも、ストレッチしにくい部位が伸ばせたり、使われにくくなっているインナーマッスルにアプローチできることから、自分の身体の状態への気づきが得られ、意識を高めやすい。
プログラムは3ヶ月間ずつ同じ内容で行うことで、続けることによる身体の変化も体感できる。
ゴルフやスポーツのパフォーマンスが高まることから、それを目的に継続してレッスンに参加する男性も多い。
私にとってのピラティス
ピラティスを始めてまだ3年ですが、フィットネス指導者としても貴重なトレーニングの引き出しになっています。
ピラティスを始めたきっかけは、新業態としてワンスタジオで展開できるクラブコンセプトを考案する中、ピラティスをコンテンツとして採り入れようと考えたことです。ピラティス自体、集客力も効果も実証されているプログラムですが、当社のスタジオコンセプトを「体幹トレーニングスタジオ」として、他のピラティススタジオやカルチャーセンターと差別化した独自性を出そうと、名称を「ピラフェクト」としました。
内容もピラティスをベースにしているものの、強度を高めに設定し、トレーニング要素を付加したプログラムとしています。私自身も、グループエクササイズもパーソナルトレーニング指導も行っていますが、ピラティスは、すべての身体の動きのベースになるものなので、ピラフェクトの指導以外でも、幅広く活用できます。
男性にとっては“ピラティスインストラクター”のイメージが、外見も動きも美しい女性であることも、レッスン参加に二の足を踏んでしまう理由の一つとも感じています。多くのフィットネスクラブトレーナー、アスリートを指導するトレーナーが、ピラティス指導者として情報を発信することで、ピラティスはまだまだ広がると思います。
お話しを訊いた方:中川祥太郎さん
株式会社ライフウェル企画開発部部長、パーソナルトレーナー、ピラティスインストラクター
【男のピラティス】
CASE #1 -ポールスターピラティス@ボディワークスタジオ元気工房
CASE #2 -Silk Suspension™@Studio Body Design
CASE #7 -PHIピラティス@ピラティス&コアアラインスタジオB&B
CASE #9 -SUPピラティス@Rainbow House 奥多摩
【男のヨガ】
CASE #1 -ヨガシナジー@アンダーザライトヨガスクール
CASE #2 -メディカルヨガ@PT conditioning room
※特集内容はインストラクター・トレーナーのキャリアマガジン誌「月刊NEXT2016年5月号」でもご覧いただけます。
【記事出典】
月刊NEXT 2016/December No.110
【企画・構成】
株式会社クラブビジネスジャパン
オンライン事業部フィットネスビジネス編集部:庄子 悟