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【ICT×フィットネス】DATA FITNESSに学ぶデータ活用法 -後編

2016.09.22 木 テクノロジー

毎年、ヘルス&フィットネス分野のプロフェショナルがトレンドを選ぶ、ACSM(アメリカスポーツ医学会)による調査の2016年版の調査結果「Top Fitness Trends of 2016」では、 これまでとは大きな変化が見られた。これまで挙げられたことがなかった「ウェアラブル技術」がいきなりトップとなったことである。これまでの過去の日本のトレンドの軌跡を振り返ると、世界のトレンドが数年遅れてトレンドになっていることもある。そこで”ICT×フィットネス”コーナーでは国内はもちろん、海外での「ウェアラブルデバイス」、「モバイルアプリ」など、テクノロジーを駆使した新たな潮流のニュースに加え、先進事例や活用方法についても紹介していきます。
【バックナンバー】
ウェアラブルの躍進
企業での健康管理に広がるウェアラブル
海外事例① 米国のデジタルフィットネス市場とは
海外事例② テクノロジーは”脅威”か”チャンス”か?
心拍数の可視化で広がりをみせる グループトレーニング
DATA FITNESS”に学ぶデータ活用法 -前編
2025年の生活者のフィットネスライフと生き残るクラブの条件
ICT・AI時代にトレーナーやインストラクターが身につけるべき能力とは
・“DATA FITNESS”に学ぶデータ活用法 -後編

昨年秋、医療×運動×食事×ITによる次世代型フィットネスクラブ「DATA FITNESS」が東京・六本木にオープンした。予防医療の観点から文字通りデータを重要視し、医療機関とフィットネスジムが一体となってメンバーをサポートしていくメディカルフィットネスクラブである。

今回はそんな最先端フィットネスクラブ「DATA FITNESS」でのフィットネスシーンにおけるICT活用のヒントを前編・後編でお伝えする。

前編:「クラブにおけるデータ活用・継続へのポイントとは?」

”トレーナー”にとってのICTとは

トレーナーにとって、ICTを活用することの最大のメリットは、“見える化”にあるのではないだろうか。今まではクライアントへのヒアリングでしか得ることができなかった日々の活動量データや、感覚を頼りにしていた各種評価を、定量的に取得・分析できる時代となった。

スマートフォンやウェアラブルデバイスの進化、アプリの解析技術の向上により、トレーナー、クライアント双方に分かりやすいフィードバックが得られるようになってきており、クライアント自身が身体の状態や生活習慣に気づきが得られて改善できるだけでなく、今まではトレーナーの介入が難しかった日常生活での運動習慣や運動量の情報が得られるようになり、確実な効果に繋げるトレーニングプランの作成や、姿勢やフォームを修正するということができるようになってきている。しかし、現状の課題としては、こうしたテクノロジーやデータを、実際のトレーニング指導に活かせる人がまだまだ少ないことが挙げられる。

あわせて読みたい!ICT・AI時代にトレーナーやインストラクターが身につけるべき能力とは

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