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【ICT×フィットネス】 ウェアラブルの躍進

2016.07.19 火 テクノロジー

毎年、ヘルス&フィットネス分野のプロフェショナルがトレンドを選ぶ、ACSM(アメリカスポーツ医学会)による調査の2016年版の調査結果「Top Fitness Trends of 2016」では、 これまでとは大きな変化が見られた。これまで挙げられたことがなかった「ウェアラブル技術」がいきなりトップとなったことである。これまでの過去の日本のトレンドの軌跡を振り返ると、世界のトレンドが数年遅れてトレンドになっていることもある。そこで”ICT×フィットネス”コーナーでは国内はもちろん、海外での「ウェアラブルデバイス」、「モバイルアプリ」など、テクノロジーを駆使した新たな潮流のニュースに加え、先進事例や活用方法についても紹介していきます。
【バックナンバー】
ウェアラブルの躍進
企業での健康管理に広がるウェアラブル
海外事例① 米国のデジタルフィットネス市場とは
海外事例② テクノロジーは”脅威”か”チャンス”か?
心拍数の可視化で広がりをみせる グループトレーニング
DATA FITNESS”に学ぶデータ活用法 -前編

「ウェアラブル技術」や 「スマホのエクササイズアプリ」が登場 

まずは、下表をご覧ください。世界中のヘルス&フィットネス分野のプロフェショナル2,800名あまりが40のキーワードからその年のトレンドを選ぶ、ACSMによる調査の2016年版が昨年10月に発表され、第10回目となる今回の調査結果では、これまでとは異なる新しい動きが見られました。

【世界のフィットネス・トレンド2016  トップ20 byACSM】

1.ウェアラブル技術
(Wearable technology)

2.自重トレーニング
(Body weight training)

3.高強度インターバル・トレーニング(HIIT)
(High-intensity interval training)

4.筋力トレーニング
(Strength training)

5.教育機関から認定され、経験も豊富なフィットネスプロフェッショナル
(Educated, certified and experienced fitness professionals)

6.パーソナルトレーニング
(Personal training)

7.ファンクショナルトレーニング
(Functional fitness)

8.高齢者向けのフィットネスプログラム
(Fitness programs for older adults)

9.エクササイズと減量
(Exercise and weight loss)

10.ヨガ  
(Yoga)

11.グループパーソナルトレーニング
(Group personal training)

12.職場での健康推進活動
(Worksite health promotion)

13.ウェルネスコーチング
(Wellness coaching)

14.アウトドアアクティビティ(野外活動)
(Outdoor activities)

15.特定のスポーツに特化したトレーニング
(Sport-specific training)

16.柔軟性と動きの質をよくするためのローラー
(Flexibility and mobility rollers)

17.スマートフォン用エクササイズアプリ
(Smartphone exercise apps)

18.サーキットトレーニング
(Circuit training)

19.コアトレーニング
(Core training)

20.測定・評価
(Outcome measurements)

昨年トップに挙げられていた「HIIT」が第3位に転落、これまで挙げられたことがなかった「ウェアラブル技術」がいきなりトップに挙げられている。また、17位には「スマートフォンのエクササイズアプリ」も顔を出している。「ウェアラブル技術」とは、フィットネストラッカーやスマートウォッチ、GPSトラッキングデバイスなどのことを指す。製品・サービス名でいえば、 FitbitやMisfit、Apple Watchなどのことである。

Fitbit-vs-Nike-Fuelband-vs-Jawbone-UP手首に付けるタイプのウェアラブルデバイス

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