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【ICT×フィットネス】DATA FITNESSに学ぶデータ活用法 -後編

2016.09.22 木 テクノロジー

ICTは自身の価値を高めてくれる道具

一般的なアプリなどでは、ウェアラブルデバイスなどから取得したデータを解析し、測定値を表示するが、その内容はデータを取得する端末によって様々である。

そこで、自身のクライアントの指導に必要となるデータが何かを考え、そのデータが正確に取得でき、最も分かりやすくアウトプットされるデバイスやアプリはどれかを見つけることが重要となる。クライアントが継続して利用しやすく、トレーナーとして情報を共有、活用できるものを選択する必要がある。

DATA FITNESでは活動量を取得するデバイスとしてfitbitを活用しているが、それはどのような理由からであろうか?トレーナーの村田 恭介氏によると以下のポイントが挙げられる。

「DATA FITNESSでは、多数のウェアラブルデバイスからfitbitを採用し、歩数や心拍数のデータを活用しております。その他の端末と比較して、1)収集できる生体情報が多い 2)ゲーミフィケーションを実践できる 3)電池の持ちが良い 4)デザイン性が優れている、という点から人の行動変容を促す工夫をすることができると考え採用しました。またウェアラブルデバイスだけではなく、そのデータを管理するアプリには、一週間で記録された歩数を他人と競争するようなゲーミフィケーション機能が付いており、メンバー様同士の競争を楽しみながら健康管理ができるという理由が挙げられます」

2015年のウェアラブルデバイス別の市場シェアををみても、Apple Watchが14.9%にとどまる中、fitbitは26.9%で首位となっている。(参考:米調査会社IDC 2015年第4四半期(10~12月)および2015年通年の世界ウェアラブル市場調査)

トレーナーにとってデータやテクノロジーの進化は脅威ではない

ICTの進化により、これまで主観でしか判断できなかったものが、客観的なデータで分析できるようになる。だからといって、トレーナーの主観の重要性が薄れるわけではない。テクノロジーを活用し、より主観に磨きをかけることが非常に重要である。

近い将来、AI(人工知能)の進化により、安価で正確な測定デバイスやソリューション提供がなされるようになるだろう。今後、AIと同じことを提供するだけのトレーナーは淘汰されることになるだろう。ICTが取得するデータもとに、トレーナーとしての主観からも判断した最適なソリューションを確実にクライアントに届けることが出来るトレーナーが必要になってくるのではないだろうか。

また、前編でも触れたが、データ計測に向けてもトレーナーが果たすべき役割はまだまだ大きい。データの変化や継続に対してのモチベーションを高めることが出来るのはトレーナーが果たすことが出来る大きな役割ではないだろうか。

ICTの「C」は、コミュニケーション(Communication)の 「C」です。様々なテクノロジーを活用し、質の高いコミュニケーションを取れるトレーナーが増えることを期待したい。

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株式会社クラブビジネスジャパン
オンライン事業部フィットネスビジネス編集部:庄子  悟

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