こんにちは、アンダーザライトヨガスクールで、ヨガの解剖学&運動学の講座(AKIC)を担当している中村尚人です。
今回はこれまで連載してきた「スポーツ×ヨガ」の可能性についてのまとめとして「スポーツ×ヨガの未来」です。
今までサッカーからランまで様々なスポーツへのヨガの応用方法について解説してきました。
どのスポーツにも共通して言えることは、多くのプロ選手がヨガを取り入れていることから分かるように、ヨガはスポーツに必要な柔軟性、持久力、集中力、精神力を高めるには最適なトレーニングだということです。もちろんヨガだけをしていればいいということはありませんし、それぞれのスポーツ特性があるので、その中でヨガのどの要素を用いるかは異なります。
ヨガは包括的な身体技法なので、取り入れるときには体操法なのか、呼吸法なのか、瞑想法なのかを明確にする必要があります。
また、闘争心などに関しては逆にヨガをするとピースフルになり低下します。瞬発力に関しても、アーサナは持久系なので向いていません。ヨガにできることとできないことを知っておくことも大切です。スポーツにヨガを取り入れる場合、コーチやトレーナーなどの方針とヨガ講師のヨガに対する知識の両方が上手く合わさった時に効果が出るのだと思います。
東京オリンピックを控えて、ヨガ業界でもスポーツに貢献しようという動きが出ています。闇雲に協力するのではなく、お互いに目的と役割を明確にして相乗効果が生み出せるといいですね。もちろん一般のスポーツ愛好家にもどんどんヨガを取り入れて欲しいです。何事もそうですが、やってみなければ分かりませんし、続けてみなければ気付きません。ぜひ、特に男性の方々にはじめの一歩を踏み出してもらいたいものです。
ー連載完ー
【バックナンバー】
>>>Write by Naoto Nakamura
中村 尚人
理学療法士、ヨガインストラクター。代々木のアンダーザライトヨガスクールにてヨガの解剖学&運動学講座(AKIC)の講師を務める。ヨガフェスタでは2008年より毎年招聘されている。フィットネスセッション、JAFA主催フォーラム、イベントをはじめ、各種イベントでも講座を担当。また、自身のスタジオ「TAKT EIGHT」を八王子にて主宰。
>アンダーザライトヨガスクール http://www.underthelight.jp
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