こんにちは、アンダーザライトヨガスクールで、ヨガの解剖学&運動学の講座(AKIC)を担当している中村尚人です。
今回のテーマは「野球×ヨガ」についてです。
野球というとアメリカのメジャーリーグの選手でヨガをしていない人を探すのが難しいくらい球団としてトレーニングに取り入れているところが多いそうです。イチローがヨガをしているということが話題になったこともありますね。
野球もポジションによって特性はありますが基本動作は投げる、走る、打つですね。運動機能としては瞬発力と柔軟性、そして捻り動作ですので回旋が重要になります。
ヨガのアーサナには瞬発的要素はありませんが、柔軟性はとても高まります。
怪我しにくい体は選手生命には必須です。
特に肩、肘などの上肢への負担が大きいのが野球です。胸椎の柔軟性が低下すると捻り動作に制限が起こり、肩や肘への負担も増加します。ヨガのアーサナにはこの胸椎に焦点当てたものが沢山あります。胸椎は意外にも可動域の広いところで捻りも、屈伸も側屈も行います。ヨガのアーサナを通して満遍なく動けることが大切です。ポイントは肩甲骨です。胸椎は肩甲骨から動かすようにするとしっかりと動きます。野球でも手投げがダメだというのはそういうところにあります。
また、精神的な面でもピンチの状態や一発逆転のチャンスの時でも動揺せずに自分の能力を発揮するのも大切です。ヨガの呼吸法や瞑想法は自分を客観的に捉える練習として最適です。
次回は「ゴルフ×ヨガ」について解説します。お楽しみに。
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>>>Write by Naoto Nakamura
中村 尚人
理学療法士、ヨガインストラクター。代々木のアンダーザライトヨガスクールにてヨガの解剖学&運動学講座(AKIC)の講師を務める。ヨガフェスタでは2008年より毎年招聘されている。フィットネスセッション、JAFA主催フォーラム、イベントをはじめ、各種イベントでも講座を担当。また、自身のスタジオ「TAKT EIGHT」を八王子にて主宰。
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