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2015.12.21 月

サッカーの競技特性とフィジカルトレーニング – ドリブラー編-CNC mag

トレーニング

アスリートパフォーマンス情報サイト『CNC mag』の中からスポーツパフォーマンス向上に役立つ記事をご紹介します。

CNCmag

ドリブラーはバランス力とブレーキ力が特に必要とされます。ただ走るだけ、ボールタッチだけの練習ではなく、両方の技術を同時に生かし、実践を想定したトレーニングする必要があります。今回はそんな実際の動きを想定したトレーニング方法をご紹介します。

ドリブラーの競技特性を把握する

ドリブラ―にとって重要な能力、それは何と言っても「バランス力」と「止まる力」です。サッカーは全力疾走に近いスピードの中、足でボールを扱う能力が要求されます。普段の練習で身に付けたドリブル技術も、実際の試合では予期せぬ方向からのプレッシャーや急激な方向転換などで、普段より不安定になる場面が多々ある為、練習通りのパフォーマンスを発揮することが困難になります。

従って、どんな場面でも本来のパフォーマンスを発揮する為に、ただドリブルをする、ただ走るといったトレーニングではなく、実践を想定した「バランスを取りながら走る」といった練習が必要になります。

また、ブレーキング能力も重要です。トップスピードでドリブルをして相手を抜いたとしても、その次には必ずパス・シュートといった、「ボールを蹴る」動作が入ります。走りながらボールを蹴る際、選手はトップスピードから急激に減速して歩幅を合わせることを行うのですが、この減速する力が強ければ強い程、ギリギリまでスピードを落とさずに走ることができ、ボール際での0コンマ何秒の差を勝ち取ることができるのです。

動作中のバランス力とブレーキング能力

ドリブル動作において、どんな動きに対しても身体をコントロールして咄嗟に足を出せるバランス力、そして不必要にスピードを殺さない為のブレーキング力が重要です。

ここで、Stroopsを使ったトレーニングの一例をご紹介します。

アジリティ系のトレーニングですが、終盤の方では装着しているチューブを様々な方向から引っ張り負荷をかけています。これは、実践の中で起こりうる、意識の外からの不規則な負荷を与えており、ふいに不安定になった状況下でもバランス力と、倒れないように身体と脚を微調整する能力を向上させるトレーニングです。

バランス感覚を鍛えるには筋力だけでなく神経筋も刺激する

バランス感覚は筋力だけでなく、神経筋も刺激しなければならない為、こういったトレーニングが非常に有効になります。また、次のステップとしてこのトレーニングをドリブルしながら行うと、より実践的に近い形でトレーニングを行うことができます。

如何でしたでしょうか?身に付けた技術や筋力、これらをどう実践に生かすのかがトレーニングにおいて何よりも重要です。ウエイトルームで筋力をつけるだけでは、実践では活かしきれません。神経筋も鍛えて、自分の身体を自分の意思でコントロールする術を身につけましょう。

>>Write By TOSHIHIRO MIZUKAWA

mizukawa-150x150アメリカのカルフォルニア州立大学ノースリッジ校卒業。 専門はストレングス・コンディショニング。サッカーをはじめ、多種目のスポーツ選手の怪我予防・リハビリ・トレーニング指導を行っている。トップアスリートだけでなく、老若男女、人種問わず、全ての人々を対象に幅広く活動。トレーナーの知識や技術はプロだけでなく、全ての人が受けることのできる恩恵である。怪我をしたがどうすればいいのか分からない。何のトレーニングをどう行えばいいのか分からない。どの情報を信じていいのか分からない。そんな“分からない”を失くす為、Change the Value of Sportsを信念に、株式会社CORE ‘N CODEでスポーツの浸透と普及を目標に日々精進中。STROOPS FUNCTIONAL PERFORMANCE TRAINER.

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