こんにちは、アンダーザライトヨガスクールで、ヨガの解剖学&運動学の講座(AKIC)を担当している中村尚人です。
今回のテーマは「ラン×ヨガ」についてです。
スポーツの中で不動の人気といえばランですね。一時的に新年の箱根マラソンや世界陸上の後は特にランを始める人が増えますね。
さて、ランはウォーキングとお同じくヒトとしての基本的な運動です。正しい走り方はヒトの運動機能全てを総動員します。実はランはヨガのアーサナが大切にしていることがそのまま当てはまる相思相愛の関係です。
アーサナの最終的な目標は雑念のない落ち着いた心とまっすぐな姿勢です。ランも短距離と違い、長時間の運動によって思考は止まり、走っていることそのものになります。また、姿勢が崩れていては体に負担が掛かってしまい関節痛や筋肉痛で競技を続けられなくなります。アーサナもまさにゆっくり長時間姿勢を保持することで思考は落ち着き、姿勢もまっすぐになります。
競技の前に準備運動として、後にリカバリーとしてというよりも、日々のアーサナの練習そのものがランの練習になります。
逆に言えば、ランをしている人はヨガにも向いています。筋肉を見ても短距離系の方はムキムキの白筋系ですが、長距離の場合はスラリとした赤筋系です。アーサナは疲れるような取り方ではなく、長時間保持できる疲れない取り方が古典的でありアーサナらしい鍛錬法です。ぜひ、ランの方にはヨガを、ヨガの方にはランをお勧めしたいです。両方とも苦行ではなく快適さを大切にして行って下さい。
次回は最終回ですので「スポーツ×ヨガ」のまとめになります。お楽しみに。
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>>>Write by Naoto Nakamura
中村 尚人
理学療法士、ヨガインストラクター。代々木のアンダーザライトヨガスクールにてヨガの解剖学&運動学講座(AKIC)の講師を務める。ヨガフェスタでは2008年より毎年招聘されている。フィットネスセッション、JAFA主催フォーラム、イベントをはじめ、各種イベントでも講座を担当。また、自身のスタジオ「TAKT EIGHT」を八王子にて主宰。
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