FITNESS BUSINESS

facebook twitter googleplus

【ICT×フィットネス】 ウェアラブルの躍進

2016.07.19 火 テクノロジー

ここ数年の傾向として、バジェット・フレンドリーな「自重トレーニング」や「グループパーソナルトレーニング」のようなトレンドが上位に挙げられることが多かったが、今年は世の中のトレンドとも同期するかのようなフィットネストレンドが挙げられた。

これは、最新のテクノロジーを活用したウェアラブルデバイスが、ユーザーにワークアウトの際の基準を適切に示してくれるばかりではなく、モチベーションを引き出してくれること、さらにトレーナーはそれを使うことに よってコーチングしやすくなるといった事情が反映された結果だろう。最近ではメガネタイプのセンシング・アイウエア 「JINS MEME(ジンズ・ミーム)」、ラケットに装着可能な「スマートテニスセンサー」など用途に合わせたデバイスも増えてきている。ただ、その動きが文字通りトレンドとして定着するのか、それとも一時的なブームで終わるのかはきちんと見定めなければならない。

JINSJINS MEME RUNのウェアラブルを使った新しいコーチングメソッド

上位に挙げられたなかでは、「HIIT」と「自重トレーニング」の順位が逆転したことに象徴されるように、トレーニングの安全面がより重視されるようになってきていることがうかがえる。さらに、ここ数年、「教育機関から認定され、経験も豊富なフィットネスプロフェッショナル」が上位にランクインし続けているということからは、時代が変わろうと“人”の重要性は変わらないということがうかがえる。実際、アメリカの労働省は、「2012年から2022年にかけて、フィットネストレーナーとインストラクターが13%成長することが期待できる」と発表している。

この調査には、日本のトレーナーやインストラクターなども一部協力しているが、世界のトレンドであることを踏まえる必要がある。ランク外となったもののなかにも、日本においてはしばらくニーズが続くものもあるだろう。これまでの過去の日本のトレンドの軌跡を振り返ると、世界のトレンドが数年遅れてトレンドになっていることもある。日本の生活者の志向や自社の強みも併せて考慮して、いかに自社のサービスに反映させていけるかが鍵となるだろう。

今後は国内外での「ウェアラブルデバイス」、「モバイルアプリ」など、テクノロジーを駆使した新たな潮流のニュースに加え、先進事例や活用方法についても紹介していきます。

Sponsored by fitbit

imgres

【企画・構成】
株式会社クラブビジネスジャパン
オンライン事業部フィットネスビジネス編集部:庄子  悟

< 前のページ2 / 2次のページ >