FITNESS BUSINESS

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【NEXT 2月特集】 テクノロジーが変える ジム運営 "マイクロジム"篇

2017.01.26 木 スキルアップ
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2007年にスマートフォンが登場し、2013年頃からウェアラブル、2015年頃からIoTが急速に浸透し、テクノロジーが多くの生活者にとって身近なものとなった。この動向を受けて、新たな新商品や新サービスを提案しようとベンチャー企業が設立される分野として、「医療/ヘルスケア」「住宅」「スポーツ/教育/エンターテインメント」が特に多く、フィットネス業界も大きく市場が変容しようとしている。今回は、こうしたテクノロジーの進化と業界環境の変化をいち早くとらえて、テクノロジーを活用してジム運営を進化させている事例をまとめ、将来のフィットネスの姿を探る。

【マイクロジム】

CASE #6 -FiNCプライベートジムでは、「FiNCアプリ」で行動変容を実現して「成果とステキづくり」を提供

CASE #7 -SAWAKI GYM 澤木一貴トレーナーは、「Fizit」で時間と空間の壁を超えて、 パーソナルトレーニングの価値を提供

CASE #8 -3D Body Labは、「3D Body Pocket」でトレーニングによる姿勢改善効果を可視化

【総合フィットネスクラブ】

CASE #1 -東急スポーツオアシスは、「OASIS LINK(オアシスリンク)」と「WEBGYM (ウェブジム)」で 自宅を“オアシス”に

CASE #2 -フィットネス&スパ マグレブは、「マイウェルネスクラウド」で初期定着を促進

CASE #3 -東急スポーツシステムは、「からだステーション」でクラブを健康づくりのハブに

CASE #4 -エイムは、「タニタ健康プログラム」で地域の人にフィットネスをマーケティング

CASE #5 -プライムフィットネス&スパは、「プロジェクションワークアウト」でスタジオで“暗闇フィットネス”を実現

 ※特集内容はインストラクター・トレーナーのキャリアマガジン誌「月刊NEXT2月号」でもご覧いただけます。

CASE #6 FiNCプライベートジム

FiNCアプリとは?

FiNCはヘルスケアアプリ「FiNCアプリ」を開発し、FiNC直営のジムでも、お客様の日常生活をフォローするツールとして活用している。フェイストゥフェイスの週2時間を大切にしながらも、残り週166時間を占めるジム以外での行動変容を促すことで本質的な課題解決を提案する。その仕掛けとして「パーソナライズな提案」と「繋がりづくり」を大切にしている。

「パーソナライズな提案」については、アプリでユーザーがオンラインサーベイ(生活習慣問診)に回答すると、AIが現状課題を推測し、食事や日常生活における「習慣タスク」5個と、身体の自覚症状や目標に合わせた「フィットネスタスク」5個が提示される。ユーザーはそのタスクを常にスマートフォンで確認し、実行の報告ができる。

「繋がりづくり」に関しては、FiNCアプリのSNSやチャット機能で手軽にトレーナーとメンバーがジム外でもコミュニケーションできる。現場のトレーナーがモデルとして撮影されたエクササイズ動画もタイムラインで見ることができ、 コミュニケーションのきっかけとなっている。

日常のフォローサービスとして「FiNCダイエット家庭教師」もあり、生活習慣アンケートをベースに、AIだけでなく専門家によるオンラインサポートが受けられる。ユーザーが3食の食事や、体重、トレーニング記録などを投稿すると、総合的な視点で的確なアドバイスを受けられる。テクノロジーならではの革新的なサービスとなっている。

日々の小さなタスクを実施することで、ストレスなく行動変容が実現できる

FiNCアプリ活用のユーザーにとっての価値は、多くの人にとって難しい行動変容の実現をサポートしてくれる点にある。FiNCでは最先端の行動科学理論から、行動変容の先にある継続にも着目し「10FiNCPrinciples(継続理論)」を特定している。FiNCアプリは、その理論を基に行動変容を継続できるように日々開発し続けている。

そのため、FiNCジムに通いながらFiNCアプリを利用することで、フィットネス継続への意思やモチベーションを保ち、課題解決まで効率よく導くことができる。

FiNCプライベートジムの主力商品は「FiNCボディデザインプログラム」で、「FiNCダイエット家庭教師」に2ヶ月間で全8回のパーソナルセッションがつく。確実な「成果とステキづくり」を提供することがコンセプト。初回カウンセリングでメンバーに「食事の投稿をする」「的確なアドバイスを得る」「アドバイスを実践する」という3要素の大切さとともに、「必ず守って欲しい注力6ヶ条」を伝えている(下表)。ジムではメンバーに、この6つの基本を常に伝え続け実践することに注力してもらっている。

多くの人にとって、クラブ通いもフィットネスも、「続けられない」ことが課題となっている。ジムでのトレーナーによる熱のこもったコミュニケーションと、アプリ機能に反映された継続理論で、ストレスなく行動変容が実現でき、成果も得られることは、何よりの価値となる。

FiNC

トレーナーの力量に関わらず、メンバー定着施策の効果を最大化

FiNCアプリは、個別データに応じたパーソナルな提案のほかに、SNSやチャット機能が充実しており、トレーナーとメン バーの繋がりづくりや情報共有も手軽に行えるようになっている。クラブの継続率は来館頻度と相関があり、多くのクラブで来館を促す電話やメールなどの策がとられているが、FiNCでは来館フォローをアプリ内のコミュニケーションに集約している。

電話やメールでのフォローと比較すると、トレーナーの業務負担を時間的にも心理的にも大きく軽減でき、今までできなかったきめ細かいアプローチが可能となる。実際に、FiNCジム赤坂店では、アプリでのフォローを強化し2016年4月から1人も退会者がいないという実績に繋がっている。

FiNC-動画撮影様子現場トレーナーが動画でエクササイズをレコメンドすることもコミュニケーションのきっかけに

今後、一般生活者にFiNCアプリユーザーが増え、そのユーザーに対するフィットネスクラブやジムへの誘客機能が加わることで、クラブにとっては集客面でも効果が得られ、ジムの運営や経営効率がさらに高められることになる。


お話を訊いた方 廣澤 忍さん
株式会社FiNC フィットネス事業部 部長

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