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2015.11.09 月

身体にとって最も負担のない姿勢、解剖学的肢位で脱スランプ!!-CNC mag

トレーニング

アスリートパフォーマンス情報サイト『CNC mag』の中からスポーツパフォーマンス向上に役立つ記事をご紹介します。

CNCmag

“何か普段の感覚とは違う…” とスランプに悩むアスリートは多いです。この感覚的なスランプはアナトミカル・ポジション(解剖学的肢位)で説明がつくかもしれません。アナトミカル・ポジションとは?そしてアナトミカル・ポジションを覚える上で、実は”足裏”が鍵なのです。

いまいちスランプを脱せない?もしかしたらアナトミカル・ポジション(解剖学的肢位)の感覚がズレているのかもしれません。

私達の身体はとても精巧にできていて、重力のあるこの地球上で自由に動けるように作られています。そんな身体にはアナトミカル・ポジション(解剖学的肢位)と呼ばれる、最もニュートラルなポジションがあります。

アナトミカル・ポジションとは?

本来このアナトミカル・ポジションというのは、専門家同士が解剖学的な動作、身体の位置関係等の会話する際に共通認識を持てるようにスタンダードとして知られています。そしてそのアナトミカル・ポジションが私達の身体にとって骨格上理想の状態なのです。

それはなぜかというと、余計な力や筋収縮を必要とせず(理論上の話です。実際には非常に不可能に近いと思います)、尚且つ骨と骨が解剖学的構造上最も正しい位置にあり、内臓や神経等が正常に働く身体のポジションと言えます。

アスリートはアナトミカル・ポジションを正確に覚えて身体をリセットせよ

私がとある腰痛治療家の先生のセミナーに出席させてもらった時の事です。その先生は、東洋医学はもちろんいいものだが理論的に説明しづらいので、世界の医者や治療家に認められるには解剖学的観点から説明が出来る事が必須と考えたそうです。なので、先生の治療の手技は全て解剖学的な説明でなぜ身体が治るのかを説明できます。今では世界中を飛び回りながら数多くの治療家たちへ治療を教えていて、大学の教授でさえ彼から学ぶそうです。

そんな先生が非常に大事にしているのがこのアナトミカル・ポジション(解剖学的肢位)なのです。私たちの身体はこのアナトミカル・ポジションに近づけば近づくほど病気や怪我をしにくい構造になっていると先生は考えていますし、私もそう思っています。

さらに、アスリートがパフォーマンスを行う前に、このアナトミカル・ポジションを身体が正確に覚えているかどうかが重要です。このポジションこそが骨格、動作、身体機能の原点であり、そこからどれほど身体の位置が変わったかというのが固有受容器や感覚器から得られるのです。この原点(スターティングポイント/レファレンスポイント)である身体感覚がズレている状態で固有受容器や感覚器が働いたとしても、そもそもがズレているので身体のポジションが変わった時に感じ取っている感覚もズレていると考えるのが自然です。

トップアスリートがスランプに陥って、「なんか感覚が微妙に違う・・・」と思った時にはこの感覚がずれているのかもしれません。このアナトミカル・ポジションを個々の骨格に合わせてリセット(正確に感じ取った時)スランプから脱する事が出来るはずです。

正確なアナトミカル・ポジションは足裏からリセットすべき

私達の身体は地球上にいる限り物理の法則に支配されていて、重力はその中でも多大な影響があるのは皆さんわかっていると思います。身体は重力があることを前提に設計されていて、重力無しでは機能しません。

私達の身体で唯一、地面と接している部分があります。それは足裏です。二足歩行である限り、足裏が身体と地面との唯一の接地面です。非常に大事なのでもう一回言います!

『足裏が身体と地面との唯一無二の接地面である』

足裏が地面からの情報を伝えるのであり、地面から受けた反力を上半身へ伝える一番最初の窓口です。この窓口がうまく機能しないと上体へ力がうまく伝わるはずがありません。立位時のアナトミカル・ポジションを習得するには足裏がリセットされている必要があります。地面に対して足裏がどのように接しているのか。これが非常に大切です。

私達の身体を家と例えるならば、どんなに骨組みが立派でも土の中の土台が正しくなければ崩れてしまいます。車に例えるならば、どんなにパワフルなエンジンを積んでいてもタイヤがつるつるでは全く意味がありません。

このように、私達が地球上で重力に支配されて生きている限り重力を考慮して設計されたアナトミカル・ポジションを習得するには、私達の土台である“足裏(を含む足関節)”の機能を高める事が必須なのです。

今回は身体の理想的な姿勢であるアナトミカル・ポジション(解剖学的肢位)について書かせて頂きました。次回はそんなアナトミカル・ポジションの基礎である足裏の機能や身体への影響をもう少し詳しくお話したいと思います!

>>Write By TOSHIHIRO MIZUKAWA

mizukawa-150x150アメリカのカルフォルニア州立大学ノースリッジ校卒業。 専門はストレングス・コンディショニング。サッカーをはじめ、多種目のスポーツ選手の怪我予防・リハビリ・トレーニング指導を行っている。トップアスリートだけでなく、老若男女、人種問わず、全ての人々を対象に幅広く活動。トレーナーの知識や技術はプロだけでなく、全ての人が受けることのできる恩恵である。怪我をしたがどうすればいいのか分からない。何のトレーニングをどう行えばいいのか分からない。どの情報を信じていいのか分からない。そんな“分からない”を失くす為、Change the Value of Sportsを信念に、株式会社CORE ‘N CODEでスポーツの浸透と普及を目標に日々精進中。STROOPS FUNCTIONAL PERFORMANCE TRAINER.

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