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2018.06.11 月

【月刊NEXT 連載】 予防医療におけるピラティスの役割 #1 合同会社Aulii代表 一般社団法人ウィメンズヘルス 協会代表理事 辻茜

トレーニング
子どものピラティス

一般的に、ピラティスというと体幹トレーニングのハードなイメージが強い方もまだ多いかもしれませんが、元は負傷兵のリハビリとして考案されたボディシステムであり、体を機能的に動かすことを学ぶ教育の要素が含まれています。

ですから、怪我などの整形外科的なリハビリはもちろん、外科手術をされた方の術後のリハビリとしての役割、再発予防としての役割を担う運動療法としても注目されています。

また、予防医療の役割としては、病気や怪我をしないための予防の運動療法としても、大事な要素となります。

私が主宰しているピラティススタジオには、医療機関や整体師の方から、骨格筋の筋力をつける為にピラティスを勧められて、いらっしゃる方が増えてきました。 その中で今回は、子どもに向けたピラティスについて。 小学生低学年のお子様の、側弯症の予防や、すでに軽度の側弯症のお子様のトレーニングとして、ピラティスを勧められて、いらっしゃる方がいます。

また同じお子様でも、部活や習い事でスポーツなどの怪我の予防のために、筋肉の柔軟性、関節可動域の向上のためにいらっしゃいます。

子どもの教育とピラティスについては、ジョセフ ピラティス氏の著書にも「まずは子どもの教育」と書かれています。

正しく、自然な運動習慣を学ぶことは、子どもの成長過程において、予防医療としての役割を果たします。

成長過程の子どもにとって、骨の成長(骨の柔軟性)に対応できるだけの、骨格筋を含めた筋肉の柔軟性をつけていくことは、より安全に正しい動きを身に着ける上でも必要な過程となります。

私が代表理事を務めている、一般社団法人ウイメンズヘルス協会では、メディカルピラティスを医療従事者の方と一緒にディスカッションしながら、プログラムの開発をしています。 現在は、虎の門病院、聖マリアンナ医科大学病院との連携により、乳癌術後の患者様向けの講座をすでに開催していますが、現在課題として取り組んでいるのが、この子どもに向けたキッズピラティスとなり、地域のコミュニティーとの連携を考えながら、進めています。

特に幼児教育が盛んになってきている現代には、教育の1つとして幼児教育や幼稚園、アフタースクールの中の習い事としてのピラティスを取り入れることも、予防医療として正しい知識を伝えることで可能になります。

コラム辻茜さま合同会社Aulii代表

一般社団法人ウィメンズヘルス
協会 代表理事 辻茜

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