フィットネスクラブの店舗責任者である、マネージャーや支配人の仕事はスタッフの育成、入退会や予算の管理、施設品質の管理など多岐に渡る。彼・彼女らはどのような道を辿り、何を目指しているのだろうか。入社のきっかけやこれまでの苦労、仕事の楽しさ、今後の目標について聞いた。マネージャーや支配人の想いを知ることは、今後のビジョンを描くうえでの参考になるだろう。
【お話を訊いた方】
株式会社ぜん
スタジオ運営 兼 ピラティスエデュケーター
中村 彩希さん
1992年東京都生まれ。0歳8ヶ月から大学まで水泳を続ける。2015年日本体育大学社会体育学部卒業後、株式会社ぜんに入社。ピラティスエデュケーターを務めた後、用賀店で店長に。2020年1月より現職。
今年1月から、株式会社ぜんの本社で東京・神奈川のスタジオ運営の仕事を担っている中村彩希さん。スタッフへ研修を行い会社の理念を共有したり、売り上げ向上のための施策を店長とともに考えたりしている。同時に、入社してからずっとピラティスエデュケーターとしてお客さまへのピラティスの指導も行っている。自閉症の弟をもつ中村さんは、特別支援学校の教員を目指していたが、教育実習やボランティアを通じて障碍者の保護者と接するうちにその想いが変わっていった。
「保護者の方が皆『子どもより1日でも長く生きたい』と言うのです。一方で、自分の時間をなかなかもつことができず、運動する機会もありません。そのような人へありのままの自分自身と向き合える本当の健康を提供できる仕事をしたいと思うようになりました」
そして、自身の趣味だったヨガをきっかけにzenplaceを知り、ピラティスと出合った。自分の心身と向き合うことで生活が変わっていくことを実感し、「これだ!」と思ったという。
入社2年目で店長になり、それまで店舗のお客さまのことだけ考えていたのが、店舗全体の売り上げや人材育成について考えるようになった。店舗スタッフをチームとしてまとめていくことに難しさを感じることもあるが、それぞれのよいところを伸ばしていけるようアドバイスをしているという。
「スタッフは仕事とプライベートを分けておらず、お互いにレッスンを受け合うなど積極的に技術を高め合っています。また、ピラティスを続けると感情コントロールができるようになるので、前向きなスタッフが多いのです。日々、学びを深め、お客さまが喜ぶことを考えて行動しています」
お客さまの心身がピラティスによって変わったと喜んでいるときに嬉しく思うと同時に、店長になってからはスタッフの成長を感じたときやスタッフがお客さまに感謝されているところを見たときもやりがいを感じるという。
今後の目標は、お客さまにとってスタジオが“第3の場”となるようなコミュニティづくりをさらに進めていくと同時に、zenplaceのヨガ・ピラティスを広めていくこと。
「zenplaceのヨガ・ピラティスは身体の司令塔である脳神経を変えていきます。私自身、ピラティスと出合って初めて、自分の感情や身体のことを知らないと気づき、続けるうちにエネルギーが満ちていくのを感じました。ピラティスを通じて心身と向き合う時間をつくってほしいと思います」
また、将来の大きな目標として、経営や運営、人材育成について学んだ後、FCオーナーとして店舗を経営したいと考え、それに向かって日々勉強している。
「多くの人が“ありのままの自分”でいられる場所をつくっていきたいです」
「私は、就職活動中にzen placeのピラティスに出合いまし た。自分の身体が自分の思うように動かないという悔しい気持 ちと、身体全身に呼吸が行き渡ってエネルギーが満ち溢れてく る感覚に感動を覚えました。これだ!と思い始めて5年。日常 生活の一部となっています。 自分の心身は一生物で、一生学び続けられる。これがze n placeのピラティスの魅力の一つです。仕事と日常生活を分け ず、それが心地よくなっています。一度だけの人生なので、自分 自身の人生がより良くなるような、ワクワクするような仕事選び をしてください! 毎日、新しい発見がいっぱいです!」