フィットネスクラブの店舗責任者である、マネージャーや支配人の仕事はスタッフの育成、入退会や予算の管理、施設品質の管理など多岐に渡る。彼・彼女らはどのような道を辿り、何を目指しているのだろうか。入社のきっかけやこれまでの苦労、仕事の楽しさ、今後の目標について聞いた。マネージャーや支配人の想いを知ることは、今後のビジョンを描くうえでの参考になるだろう。
【お話を訊いた方】
株式会社メディロム
運営マネージャー
青山 マリさん
1981年神奈川県生まれ。神奈川大卒、大手学習塾に講師として10年間勤務後結婚を期に趣味で始めたリラクゼーションの道を志す。持ち前の明るさとコミュニケーション力の高さで入社1年後にアルバイトから店長に昇進。現在は商品開発部門に在籍しつつ人材育成、店舗管理、開発部門と多岐にわたり活躍中。
株式会社メディロムで運営マネージャーとして活躍中の青山マリさん。学習塾に10年間勤務した後、セラピストとしてデビューした。当時は手技が未熟でお客さまからご意見をもらうことも多く、スキル不足を痛感する日々だったと振り返る。
「求められている仕事に対して自分の能力や経験が足らないとき、人は壁にぶつかっていると感じると分析しています。成功の秘訣は成功者に学ぶのが一番の近道だと思い、先輩のよりよいと思うところを真似したり、入社当時にどのように勉強したかを問いかけたりして、納得できることをどんどん試していきました。先輩は皆嫌な顔一つせず親身にアドバイスをくれ、面倒を見てくれました。ここもメディロムのよいところの一つだと思います」
メディロムには「クレド」という行動指針がある。社員全員が目の前にいる人の幸せを考え、より魅力的な人間になるための誓いとして、日々心がけているものだ。
「仕事を通してメディロムの理念である『愛と思いやりに溢れた社会を実現する』ことが大切な使命と心得ています。この使命を実現するために、お客さま・従業員・家族・友人に対して「FORYOU」の精神を持って行動することで笑顔の輪を広げてきました。それは社内外問わず、実行しています」
管理職になり、自分とお客さまで完結するサービスの仕事とは全く違うスキルを求められ、管理職の難しさを感じていた。試行錯誤しながら1年がたったころ、店舗統合が発表され、責任者に指名された。
「現在の店舗のお客さまを、どのように新店舗にご案内するか、異なる環境の2店舗をどのようにまとめたらよいのか悩みました」
社員がいきいきと働くことができなければよい店舗はできないと確信した青山さんは、まず合併する店舗に通いスタッフとの信頼関係を築くことにした。さらに自身の店舗のお客さまには手紙と共に、移転の告知を一人ひとりに丁寧に説明した。その結果、移転後も8割の顧客がリピート。売り上げも前月対比227%を達成。移転合併は大成功に終わった。
「お客さまにとっては通いづらくなった方も多いなか、私たちのサービスに価値を感じてくださる方がこんなにもいると実感したときには、感動しました。そしてマネジメントの大切さを痛感しました。1+1を100にすることもできる。それを活かすのはマネジャー次第という新たなやりがいを感じました」青山さんの今後の目標は、メディロムからあらたなブランドを立ち上げ広めていくことだという。お互いが支え合い人を思う気持ちで成長し続けるメディロム。実現の日はそう遠くはないだろう。
「社会人1年目はこれからの人生の礎になります。自分が今持っているスキルはもちろん、一年後になりたい自分の姿を明確にできれば成功に近づくでしょう。社風ややりたいことがマッチしているか、直接足を運んで、自分で確認をしておくことが重要です。当社は健康管理サービスを提供しています。癒しだけではなくヒアリングをしその方に合ったパーソナルトレーニングのようなサービスを行います。フィットネスに近いスタイルであることも特徴です。そのためお客さまの不定愁訴が改善され顧客満足度も高くリピーターにつながりやすくなっています。多くの企業を訪問し、ぜひ理念に共感できる企業に出会ってください」