NESTAが開発した身体能力を飛躍的に向上させるトレーニングシステム「REVOLUTION（レボリューション）」は、高齢者の機能改善・介護予防プログラムや女性のダイエットプログラム、子どもの運動能力開発プログラムなど、様々なニーズ・ターゲットに合わせた運動プログラムに活用できるトレーニングシステム。これにより、同社では、様々な企業の新規顧客層の開拓や既存顧客の満足度向上に役立つ、オリジナルプログラムの開発をサポートしている。その要素の一部を取り入れたプログラムの１つが、ティップネスが2017年10月より55店で展開を始めた「JUMP SHAPE」だ。リズミカルなジャンプとフットワークを組み込んだエクササイズで、お客さまから人気を集めている。
ティップネスがこのプログラムを開発するに至った理由は２つある。１つ目は、シェイプアップに対するお客さまのニーズが高く、それに応えたかったこと。とはいえ、すでにいくつかのシェイプアッププログラムが存在していた同社では、既存の同プログラムに参加していないお客さまのためにも、新しい切り口が必要だと考えた。
「当時のシェイプアッププログラムは、ファンクショナルトレーニングの要素のなかで筋力トレーニングと有酸素運動を交互に繰り返す『サーキットトレーニング』が主流でした。これに対して、パワーやアジリティーを用いた非サーキット系のものを打ち出していこうと考えたのです」と、樋口氏は明かす。
そこで、多彩なジャンプやフットワークを取り入れ、シャープに引き締まった俊敏な身体づくりに役立つプログラムを目指そうと考えたのである。続く２つ目は、同社が’17年４月から提唱している「1 WEEK コンディショニング」が関わっている。これは、お客さまの調子を可視化し、一人ひとりの調子に合わせて、１週間の運動・回復・食事を提案することで、お客さまの目標達成をサポートするティップネス独自のメソッド。
この導入によって“回復”系プログラムがいくつかスタートしていたため、今回は調子に合わせて「アクティブに身体を動かすプログラム」として「JUMP SHAPE」を開発・導入することとした。
既述のような背景により、開発に際しては「これまでにない目新しい要素があり、かつ、しっかりと運動できる」ことを重視した。その結果、辿り着いたのが、NESTAが開発した直径約50cmのトレーニングフープ「ホーネット」だった。
床に置いたホーネットの上で細かいステップを踏んだり、昔ながらの遊び「けんけんぱ」のような動きを行ったりと遊び感覚でトレーニングをすることができる。ホーネット同士をつなぐコネクターが方向や高さを自在に調節できるため、非常に幅広いトレーニングが可能となることに、樋口氏は大きく惹かれたという。
実際のお客さまの反応について、樋口氏は「音楽に合わせてのジャンプやフットワークを楽しみながら筋力トレーニングできることもあり、とても好評です」と語る。なお、同プログラムは20分間という短い時間でありながら、しっかりと汗をかいて運動効果を実感できることも人気の要因となっている。
「慣れないうちは思うようにステップを踏めない人もいますが、続けるうちに必ずみんな上達していきます。シェイプアップを目的としたプログラムですが、付加価値として、20分間、集中してトレーニングすることで、ジャンプやステップのスキルが上がっていくことがうれしいというお客さまも多いんですよ」（樋口氏）
スキルが上がれば、おのずと日常生活での動きも俊敏になる。
「大人になると意図的にジャンプしたりステップを踏んだりすることがないと思うのです。使わなければ、その機能はどんどん低下していきます。しかし、トレーニングに励めば、機能を維持または向上させることができるので、年齢に関わらず、引き締まった身体を手に入れ、健康で若々しくいるためにも、多くの方にこのプログラムを活用してもらえたらうれしいですね」（樋口氏）
「ホーネット」を活用したリズミカルなトレーニングは、運動初心者から上級者までを、その楽しさで魅了していきそうだ。
株式会社ティップネス 商品部 樋口雅和氏
