2017年末にACSMが発表した「ACSMワールドサーベイ フィットネストレンド2018」(表1)によると、グループトレーニングがトレンドとして世界的に注目を集めている。グループトレーニングは、本調査が開始された’07年から11年にわたりトップ20にランキングされることがなかったものの、’17年に6位、’18年には2位と、注目度が高まっている(ACSMでは5人以上のグループを1人のインストラクターが指導するクラスと定義している)。
トレンドとして注目が集まる要因は、クロスフィットやオレンジセオリーなど、HIIT系マイクロジムやブティックスタジオの急増により、総合クラブでも同様のグループプログラムの導入が進んでいることが挙げられる。さらに近年、ブティックスタジオでも複数のエクササイズ種目や、フュージョンプログラムを提供するところが増えてきており、過去にトレンドとして注目されたブートキャンプやボクシング、サイクリング、ロウイング、ヨガ、ピラティス、コアトレーニングなどの要素との相乗効果で高い集客力につなげている。
本サーベイの結果と、本誌主催の海外コンベンションや欧米のクラブビジネス視察研修ツアーで見られた動向をもとに、
グループエクササイズの注目トレンドを世界的視野で5つにまとめるとこのような潮流が伺える。
(『月刊NEXT』 編集長 岩井智子)