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2015.11.20 金

スイマーのためのファンクショナルトレーニング STEP4

トレーニング

日本代表競泳チームトレーナーによるファンクショナルトレーニング講座!

STEP4 持続して体幹を使い続ける

瞬発的な動きで体幹に力が入るわけではなく、持続して体幹を使い続けながら手足を動かすのも水泳の特徴。ドローインをしながら上半身を持ち上げて左右に胸郭を回旋させるようなトレーニングが効果的だが、これはまさにファンクショナルトレーニングと水中トレーニングの融合とも言うべき部分である。
現在では、こういった自重で行うファンクショナルトレーニングに常に取り組んでおり、泳ぎ込みがハードな時期でも、レースの日だとしても同じように行っているという。

「最終的には、水中でどれだけ最高のパフォーマンスをするかが大切。そのために、選手たちは30〜40分は陸上で体幹を中心としたファンクショナルトレーニングを行ってから水に入ります。そのほうが、水の感覚が良いんです。水中で身体を最高の状態に持って行くのではなく、陸上で最高の状態を作り上げて水に入る。アクティブに可動域を広げながら、身体を大きく使っていくという、水泳の特殊性を理解して陸上では何をすべきかを考えます。水中での身体の使い方に、どうすれば陸上でのファンクショナルトレーニングを近づけられるのか。これが大きなポイントになるのです」

スイマーSTEP4

陸上トレーニングでの障害を予防するファンクショナルトレーニング

水泳の動作は特殊で、人間本来の動きからかけ離れているため、水中だけで身体を作るといびつになってしまう。この状態では、ウエイトなどの陸上で行う高負荷のトレーニングに身体が耐えられない。

「結果、陸上トレーニングで故障やケガが起きてしまうのです。まずはファンクショナルトレーニングで身体を正常な状態に整えて、陸上トレーニングが安全で効果的に行える状態にすることがポイントです」 水泳選手は子どものころから水泳漬けの日々を送っている人が多いため、水泳選手特有の身体になり、肩や腰といった関節に故障を抱えやすい。

こういった障害を予防する意味でも、子どものころから陸上のファンクショナルトレーニングによって身体本来の使い方を学んでおくことは、水泳では特に大切なことなのだ。

「ファンクショナルトレーニングを行うだけではなく、子どもの頃からもっと陸上で行うほかの競技を経験しつつ水泳を始めるような環境ができて、陸上の競技と水泳がクロスフィットしていくと、今のような水泳特有の障害は減るのではないでしょうか。それは大人の方にも言えます。

陸上で身体を動かすことは、必ず水泳につながりますから、フィットネスクラブでただ泳ぎに行くだけではなくて、陸上で運動できる施設やスクールを、もっと活用してほしいと思います」

スイマーのためのファンクショナルトレーニング 完

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