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2019.07.25 木

新プログラム「ミライク」が人気。地域に根付いた活動にも注力 メガロス

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野村不動産ライフ&スポーツ株式会社が運営するメガロスは、全国46店舗中25店舗でスイミング、テニスを中心に16種類のキッズスクールを展開している。2018年からは新しくオリジナルの体育スクール「ミライク」を展開し、会員数を伸ばしている。

【お話を訊いた方】

野村不動産ライフ&スポーツ株式会社営業推進部営業推進課上級マネージャー山崎鉄也氏

野村不動産ライフ&スポーツ株式会社スクール・イベント事業部上級マネージャー長岡小夜子氏(写真)

運動センスを磨くオリジナルスクール「ミライク」は右肩上がり

同社は、スイミング、テニス、ミライクの3プログラムを自社で展開し、その他のスクールについては業務委託で展開している。スイミング、テニスのスクールは創業時から展開しており、スクール全体の会員数は3万人以上にのぼる。なかでも現在会員数を伸ばしているのが、スイミングとミライクだ。子どもの体力・運動能力の低下や“3間”の減少が問題となっている昨今、地域のスポーツクラブとして何かできないかと始めたのがミライクである。

楽しみながら運動センスをつくることをコンセプトとした体育スクールで、3歳〜小学3年生を対象としている。

「運動能力が二極化しているなか、運動が苦手な子でも楽しく運動でき、基本的な身体能力を上げていくことを目的としています。幼少期からスポーツを習っている子は多いですが、アスリートを目指している子は一握りで、学校の体育ができるようになる、運動を好きになることへのニーズが高いのではないかという考えからつくりました」(長岡氏)

クラスは60分間で、ウォーミングアップ・リズム・集団コーディネーション(遊び)・サーキットコーディネーション・ジム(走る、ジャンプ、マットなど)各10分ずつで構成し、バランス、判断力、イメージ、瞬発力、柔軟性を養うようプログラミングされている。モチベーションを保つために進級制度を設けているが、長く続けることは想定していない。

「プレゴールデンエイジといわれる低学年までに基礎的な運動能力を身に付け、その後ほかのスクールに移る流れをつくりたいと考えています。プログラムもプレゴールデンエイジの運動センスを磨くことをコンセプトとしてつくっています。一方、小学生以上のクラスは運動が苦手な子を対象に、学校体育への苦手意識をなくすこと、運動を楽しくすることを意識してつくりました」(長岡氏)

低年齢化でも継続期間を保つ信頼を得る、質の高い指導者を育成

キッズスクールにおいて重要なのは指導者の育成である。水泳、テニスは長年蓄積したノウハウをもとにOJTで行っている。一方、ミライクは2ヶ月程度の集合研修を経て現場でOJTを行う。

「ミライクのコーチはフィットネスインストラクターが務めることが多いため、幼児教育に重点を置いて研修しています。特に安全管理や子どもとのコミュニケーションのとり方、保護者との関わりなどに注意しています」(長岡氏)

多くのキッズスクールが直面している継続問題については、「世の中の需要として、小学校高学年まででやめてしまうのはある程度は仕方ない」(長岡氏)と割り切っている。

「一部の選手を目指したい方は続けるかもしれませんが、中学受験の割合も増えているなか、次のステップに進むうえで退会を引き止めることはお客さまにとってプラスにならないと思います。一方、スタート時期が低年齢化していますから、継続期間は昔と比べても大きく変わりません。幼児期からスタートできるプログラムを充実させると同時に選ばれるクラブであることが大切だと思います。そのためにも、コーチの質を高めて信頼されるクラブでいられるよう努めています」(長岡氏)

地域貢献がプロモーションに 運動環境を提供し非認知スキル向上

同社は地域に根付くクラブとして、「こどもみらいプロジェクト」を始めた。積極的に地域とつながり運動環境を提供し、スポーツを通じて自信をつけたりコミュニケーションを図ったりといった非認知スキルを高めていくサポートをするというものだ。地域の幼稚園や小学校で水泳や運動の出張指導、幼稚園や保育園と提携してスイミングスクールの送迎、地域行事のサポート、着衣泳指導など活動は多岐に渡る。

「スポーツの力で地域貢献するということを目的にスタートしましたが、プロモーションの機能も果たしています。幼稚園・保育園と提携することで、子どもに会員さまになってもらい、通常のクラスもしくは専用のクラスに参加してもらいます。共働きで習い事をしたくてもできない人のニーズを満たすために始めました。土日の混雑緩和や会員数の増加など会社にとってもプラスになっています。今後、提携園を増やしていくことが目標です」(山崎氏)

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